中国農産品交易(00149) 中国株銘柄詳細

　中国農産品交易（00149.HK）は26日、資本再編の計画を発表した。同社株5株を1株（額面0.05HKドル）に併合後、額面を0.01HKドルに引き下げることで減資を実施し、捻出する1327万757HKドルは累積損失の削減に充てる。

　さらに併合・減資後の同社株1株に新株7株を割り当てる株主割当増資（ライツ・イシュー）を実施する計画。日本人を含む海外株主は規制があるため増資に応じることはできない。1株あたりの割当価格は0.45HKドル。このほか、中国農産品交易は位元堂薬業（00897.HK）を含む複数の企業を対象に転換社債（CB）を割り当てる。増資とCB発行を通じて中国農産品交易は少なくとも約14億380万HKドル（諸費用を除く）を調達し、債務返済などに充てる計画。また、売買単位も現在の1000株から5000株に改める。予定スケジュールはあらためて開示する。

　株主割当増資の割当価格は0.45HKドル、CBの行使価格は0.58HKドルを予定し、2017年7月4日の終値1.205HKドル（株式併合による調整済み）をそれぞれ62.66％、51.87％下回る水準。中国農産品交易の筆頭株主である易易壹金融（00221.HK）は持ち株比率（20.17％）に基づき増資にすべて参加するほか、易易壹金融に28.51％出資している位元堂薬業はアンダーライターして失権株を引き受ける。また、位元堂薬業は宏安集団（01222.HK）の51.76％子会社でもある。

　なお、今回の資本再編を通じて少数株主の権益が大幅に希薄化される可能性があるとし、香港証券取引所は再編に懸念を表明。香港証取の承認を獲得できない場合、再編が実施されないリスクもあるとし、投資家に注意を喚起している。
　
　今回の情報開示のため、中国農産品交易、位元堂薬業、易易壹金融、宏安集団の株式はそろって2017年7月5日に売買停止となったが、7月27日に取引を再開した。

【出所】香港証取サイト上の公告(2017/07/26)

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中国農産品交易、資本再編を計画

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