大禹金融(01073) 中国株銘柄詳細

　浩倫農科（01073.HK）は17日、同社株の売買再開プランの詳細を発表した。同プランは減資、株式併合、第三者割当増資、株主割当増資（オープン・オファー）を含む資本再編や、債務再編、大規模な資産買収を含み、資産管理会社の禹銘投資管理有限公司（禹銘）による実質的な裏口上場に該当する。再編後、浩倫農科は休業状態にある主力の肥料・農薬事業は完全に終了し、禹銘が手がける資産管理業務やコーポレートファイナンスのコンサルティング業務が主力事業となる。また、社名も「大禹金融控股有限公司」（Da Yu Financial Holdings Ltd.）に変更し、同社株の売買再開を目指す。再開した場合、売買単位は現在の2000株から2万株に切り替わるという。

　再開プランの概要は以下の通り。

◆資本再編
　既存株式の額面（0.10HKドル）を0.01HKドルに切り下げることで減資を実施し、9015万8869HKドルを捻出して累積損失の削減に充てる。さらに減資後の株式10株を1株（額面0.1HKドル）に併合する。減資・併合の完了後、浩倫農科は複数の第三者投資家を対象に8億8888万8889株（増資後の発行済み株数の89.9％）を割り当て、諸費用を除き1億5840万HKドルを調達する。そのうえで同社株2株につき新株3株を割り当てる株主割当増資を実施し、約2700万HKドル（諸費用を含む）を調達する。調達資金は債務返済や資産買収に充てるという。増資の割当価格はいずれも0.18HKドルで、2014年9月18日の終値2.45HKドル（株式併合の調整済み）を92.7％下回る水準。

◆債務再編
　同社の既存の全資産・負債を目的会社に譲渡したうえで、目的会社を清算する予定。第三者割当増資で調達する資金も加え、債権者への返済に充てる。債務再編後、浩倫農科が現時点で有する返済義務はすべて解除されるという。

◆資産買収
　浩倫農科は金融関連事業を手がける禹銘の全株式を聯合集団（00373.HK）から買収する予定。総買収額は4億HKドルを予定し、うち3億5000万HKドル分は複数の社債を割り当て、今後6年かけて返済していく。禹銘の2016年末時点の純資産は2億4070万HKドル、2016年12月本決算で約6994万8000HKドルの営業収益、4180万4000HKドルの純利益を計上していた。

　同プランは「リバース・テイクオーバー」（時価総額の小さな企業が大きな企業を買収すること。裏口上場の手段の一つでもある）に該当することから、上場規則に基づき香港証券取引所による承認などが必要。予定スケジュールなどはあらためて開示するという。

　なお、浩倫農科の株式は2014年9月18日14時（日本時間）から売買停止となっている。

【出所】香港証取サイト上の公告(2017/05/17)

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