最後の皇帝の姪と中国著名文化人が日中友好関係を促進
2016.02.29
平成28年2月22日、清朝最後の皇帝(溥儀)の姪である福永嫮生氏と、中国の著名な文化人で中国人民政治協商会議の議員でもある呉歓氏が兵庫県西宮市で面会し、日中両国の友好な関係について議論を交わしました。
大清帝国最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の実の弟・溥傑と、嵯峨侯爵家に生まれた浩の次女。
満州国の崩壊後、父の溥傑はソ連軍に捕まり、その後中華人民共和国で強制労働をさせられていた。父とは十数年以上連絡が途絶えたが、その後母と一緒に渡中した。日中の歴史的な出来事に翻弄された両親は、中国で両国の友好関係づくりに尽力。
福永氏は日本で暮らしながら、両親の意志を受け継ぎ、講演活動等を行っている。
呉歓氏
中国有数の影響力を持つとされている書画家。祖父の呉瀛は故宮博物院の設立にも参画した著名な書画家であり、父親の呉祖光も有名な劇作家・書道家であった。また、母親の新鳳霞は評劇(河北省の伝統地方劇)俳優として知られる一方、画家・作家としても優れた才能を持っていた。
芸術家一家の代々の作品を揃えた「呉氏三代展」は2007年世界華商大会(神戸開催)や国連などでも開かれた。
実は文化大革命の時に、愛新覚羅溥傑・浩夫妻は、呉氏の両親と親しい関係でした。しかしご本人たちは今回が初対面で、思い出などについても話し合いました。
この記念すべき面会は、当社代表取締役社長・内藤誠二郎が仲介いたしました。
「流転の王妃」として知られる福永氏の母(嵯峨浩)の物語は、中国で映画化される予定です。