飛楽音響(600651) 中国株銘柄詳細

　上海華キン（600621.SS）は8日、実質支配者グループの再編に基づき、大規模な資産交換、買収、増資の計画を発表した。実質支配者の上海儀電（集団）有限公司（儀電集団）と資産交換を実施し、既存の不動産事業を売却する代わりに、華キン証券有限責任公司（華キン証券）の出資持分66％を買収する。さらに兄弟会社の飛楽音響（600651.SS）などからも華キン証券の出資持分26％を取得する。不動産事業の売却価格である9億2923万3500元と、華キン証券の出資持分92％の取得価格である49億2650万8000元の差額について、上海華キンは1株あたり9.59元で対価株を割り当てるかたちで支払う。

　上海華キンはさらに儀電集団や機関投資家などを対象に増資を実施する計画。割当価格は10.60元で、最大12億7200万元の調達を目指す。調達資金は華キン証券の事業拡大などに充てるとしている。

　一連の再編を通じ、上海華キンの主力事業を不動産開発から証券業に切り替わる見込み。今後はグループ内の上場証券会社として、事業・収益の拡大を目指していくという。再編がすでに完了していたと仮定した場合、上海華キンの2016年8月末時点の純資産は46億8991万9400元、2015年12月本決算の売上高は22億4026万8500元、純利益は6億1437万6100元と試算される。

　また、再編を通じ、上海華キンは最大で5億3681万6900株（再編後の発行済み株数の50.60％）の新株を発行する見込み。新株には最大36カ月のロックアップ（売却禁止）期間が設定される。再編後、儀電集団の持ち株比率は53.27％に上昇するほか、飛楽音響も上海華キンの株式12.63％を直接保有する見通しという。

　なお、今回の再編を受け、上海華キンの株式は2016年8月25日から売買を停止。上海証券取引所が同計画を審査するため、売買停止を継続するという。

【出所】上海証取サイト上の公告(2016/11/08)

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上海華キン、資産交換による証券業への事業転換を計画

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