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飛克国際、大規模な再編を計画

2020.06.19 12:48

 飛克国際(01998.HK)は18日、同社株の売買再開に向けた新たな再編プランを発表した。株式併合、減資、売買単位の変更や、株主割当増資(オープン・オファー)、第三者割当増資などを含む。さらに不動産会社を買収することで事業転換を図り、実質支配者も交代する見通し。一連の再編を通じて財務改善や収益力の強化につとめ、早期の売買再開を目指す。予定スケジュールなどはあらためて開示するという。

◆資本再編
 同社株2株を1株(額面0.20HKドル)に併合したうえで、額面を0.01HKドルに削減することで減資を実施し、約7720万HKドルを捻出する。さらに株式払い込み剰余金も取り崩し、累積損失の削減を図る。株式併合にあわせ、売買単位も現在の2000株から2万株に切り替える。

◆資産買収
 飛克国際は安徽省、江蘇省、河南省で住宅開発などを手がける持ち株会社「兆発控股有限公司」(兆発控股)を完全買収する。買収総額は8億4369万7325HKドルを予定し、対価株を割り当てるかたちで支払う。これにより、飛克国際の主力事業は不動産開発に転換する見通し。

◆債務再編・資産売却
 飛克国際は債権者との間で債務再編を実施する。既存の子会社を集約して債権者に売却して債務返済にあてるほか、債務の株式化も実施する。

◆増資
 飛克国際は兆発控股の売り手を対象に新株を発行する計画。また、一部については、同社株5株につき新株3株の比率で、株主に優先的に割り当てるほか、機関投資家・個人などからの出資も募る。日本人を含む海外株主は規制があるため増資に応じることはできない。

 対価株、債務の株式化、さらに一連の増資の割当価格はいずれも0.123HKドルで、2014年3月28日の終値0.76HKドル(株式併合による調整瑞)を83.82%下回る水準。これにより総額で7996万HKドルを調達し、運転資金などに充てる。一連の再編を通じて同社株の発行済み株数は現在の約10倍に増加。懐淑英氏を含む投資家グループが新たな筆頭株主(持ち株比率は73.12%)となる。これにより、マンダトリー・オファー(義務的公開買付)の義務が発生するが、飛克国際はその免除を申請するという。
 
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【出所】香港証取サイト上の公告(2020/06/18)

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