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依利安達、建滔集団がボランタリー・オファーを提案
2020.04.03 11:20
依利安達（01151.HK）は4月3日、同社株へのボランタリー・オファー（任意公開買付）を実質筆頭株主の建滔集団（00148.HK、持ち株比率：75.90％、共同行為者の分も含む）が提案したと発表した。1株あたりの買付価格は18.07HKドルを予定。依利安達の株式の低い流動性などを考慮し、株主に時価を上回る価格で現金化の機会を提供すると建滔集団は説明。公開買付を通じて支配力を強化し、両社のシナジー効果も追及するという。
買付価格の18.07HKドルは2020年3月24日の終値10.6HKドルを70.47％上回る水準。シンガポール証券取引所に重複上場している依利安達の株式に対しても公開買付を行う。公開買付の発効には、買付側の建滔集団が香港・シンガポールの両方で強制買取権を取得することなどが必要。香港の場合、未保有の香港上場株の90％を掌握することなどが条件となる。
建滔集団は強制買取権を取得した場合、権利を行使して依利安達の株式を非公開化（上場廃止）する計画。建滔集団は非公開化にともない約8億9100万HKドルが必要となり、手元資金と借入などでまかなう。予定スケジュールなどはあらためて開示する。
今回の情報開示のため、依利安達の株式は2020年3月25日に売買停止となったが、4月3日に取引を再開している。
【出所】香港証取サイト上の公告(2020/04/03)
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