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天下図、大規模再編を計画
2020.03.30 15:09
天下図(00402.HK)は27日、同社株の売買再開に向けた大規模再編の計画を発表した。再編の主な内容は以下の通り。
◆資本再編
同社株40株を1株(額面0.4HKドル)とする株式併合を実施したうえで、額面の0.01HKドルへの切り下げによる減資で約7950万HKドルを捻出する。さらに株主払い込み剰余金も取り崩したうえで、累積損失の削減に充てる。
◆債務再編
臨時清算人の管理下で債務再編を実施する。総額4億6347万4000元の債務について債務の株式化を行い、1株あたり0.32元で新株を債権者に割り当てる。さらに既存事業を担う子会社(営業停止中)を1元で一旦清算人に売却し、その後、その子会社から計上される配当・利益を債権者に分配する。一連の債務再編の完了を経て、債権者との和解が実現する見通しという。
◆資産買収
新株・転換社債(CB)を対価にマレーシア登記の花崗岩採掘・加工会社「Halaman Mantap Sdn. Bhd.」(Halaman)の全株式を買収する。買収額は42億HKドルを予定し、うち19億HKドルは新株、残りはCBを割り当てるかたちで支払う。割当価格・転換価格はいずれも0.32HKドル。売り手サイドはHalamanの経営陣を含むマレーシアなどの実業家グループ。
◆増資
1株あたり0.32HKドルで計5億5000万株の新株を発行する。うち1億195万9763株分は既存株主を対象とした優先的な株主割当増資(オープン・オファー)となり、割当比率は同社株2株につき新株1株となる。残りの分は一般株主などを対象とする。一連の増資を通じて約5600万HKドルを調達し、再編費用や運転資金などに充てる。
一連の大規模再編を経て、天下図は現在の事業から撤退し、主力事業はマレーシアでの花崗岩採掘・加工に切り替わる。Halamanの2017~2019年の売上高はゼロで、2019年は87万7032リンギットの純損失を計上している。
また、再編を経て、売り手であるマレーシアなどの実業家グループは天下図の株式75.0%を実質保有する予定。現在の筆頭株主である中国航空工業国際(00232.HK)の持ち株比率は3%まで低下する。天下図はマンダトリー・オファー(義務的公開買付)の免除を申請する方針。
なお、同社株は2018年8月13日から売買を停止している。
【出所】香港証取サイト上の公告(2020/03/27)
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