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【6月14日の香港市場】
2019.06.14 17:45
主要指数はいずれも3日続落。ハンセン指数は前日比0.64%安の2万7118.35ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.50%安の1万419.87ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約5%増加し、概算で849億6300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が18億1100万元の買い越し。深セン経由の買越額は6億7400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに反発。中東で石油タンカー2隻が攻撃されたことを受け、原油先物相場が上昇。石油株が買われた。また、長期金利の低下傾向も好感された。こうしたなか、香港市場は主要指数が小安く寄り付いた。その後も軟調な終始。本土市場が下げ幅を拡大したことも重しとなった。積極的な売買は見送られ、メインボードの売買代金は3日連続で900億HKドルを下回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約9%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、三大石油株が強い。中国石油天然気(00857.HK)が上昇率3位の0.94%高、中国石油化工(00386.HK)が0.59%高、中国海洋石油(00883.HK)が0.16%高だった。18年12月本決算の現金配当の権利落ち日を迎えた中国生物製薬(01177.HK)が上昇率1位の1.28%高だった。
一方、香港系不動産株が安い。恒基地産(00012.HK)が下落率4位の1.94%安、太古A(00019.HK)が同5位の1.88%安、信和置業(00083.HK)が1.72%安。経済の不透明感が強まっていることを受け、短期的に下落リスクがあると大手投資銀行が指摘したことが嫌気された。スマートフォン部品の関連株が軟調。舜宇光学科技(02382.HK)が下落率2位の2.20%安、瑞声科技(02018.HK)が1.52%安。半導体メーカーの米ブロードコムが通期の売上高予想を引き下げたことが売り材料視された。
その他の銘柄では、19年6月中間決算の大幅減益見通しを発表した東亜銀行(00023.HK)が9.10%安。広州汽車(02238.HK)が3.45%安。中国製自動車部品の関税免除の申請を米国政府が却下していると報道されたことから、自動車株が売られた。世界最大のたばこメーカーの中国煙草総公司傘下の中煙国際(06055.HK)が8.88%安。12日に上場して以降、急騰していたが、引け間際に反落した。(投資調査部・関)
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