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【6月14日の中国本土市場】

2019.06.14 17:00

 主要指数はいずれも下落。上海市場は反落し、上海総合指数が前日比0.98%安の2881.97ポイント、B株指数が0.19%安の288.17ポイント。深セン市場は3日続落し、深セン成分指数が1.58%安の8810.12ポイント、B株指数が0.52%安の924.50ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約2割減少し、概算で3489億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は9億1400万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は12億300万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国家経済会議の委員長は20カ国・地域(G20)サミットで米中首脳会談が実現しない場合、重大な結果に直面する可能性があると発言。一方、中国商務部の報道官は、米国が貿易摩擦をエスカレートさせようとするなら、最後まで付き合うと表明。解決の糸口がまだ見えない米中貿易摩擦の先行き不透明感が引き続き相場の重しとなり、本土市場は軟調に推移した。5月の主要経済指標の発表(引け後)を控え、積極的な売買は手控えられ、上海・深セン両市場の売買代金は2月中旬以来の3500億元割れとなった。両市場はいずれも全体の8割半あまりの銘柄が下落。大型株で構成される上証50指数は0.31%安、中小企業板指数は1.79%安、創業板指数は1.74%安だった。

 セクター別では、建設関連株が軟調。中リョ国際工程'A'(601068.SS)がストップ安、福莱特玻璃'A'(601865.SS)が4.51%安。販売低迷を懸念し、自動車株が総じて弱い。東風汽車【売付のみ】(600006.SS)が3.38%安、福田汽車(600166.SS)が2.52%安。また、石油・天然ガス、証券株などが概ね軟調だったほか、5G(第五世代移動通信)関連株も利益確定売りに押された。

 一方、船舶関連株が堅調。国産化比率の高い産業であるうえ、二大造船会社の統合の可能性を理由に大手証券会社が買い推奨し、手がかりとなった。中船防務'A'(600685.SS)が6.92%高、船舶重工(601989.SS)が4.13%高。産金株も底堅い。金価格の上昇を受け、赤峰黄金(600988.SS)が3.52%高、山東黄金'A'(600547.SS)が3.16%高だった。

 上海・深センB株市場はそれぞれ全体の7割、7割半の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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