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【6月13日の香港市場】
2019.06.13 17:42
主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は前日比0.05%安の2万7294.71ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.21%安の1万472.44ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約6%増加し、概算で812億5800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が16億3400万元の買い越し。深セン経由の買越額は10億8200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場は半導体や金融の関連銘柄が売られ、ダウ平均が続落。米中摩擦の長期化懸念や原油相場の下落なども、相場の重荷となった。一方で5月の物価統計が市場予想を下回ると、利下げ観測が強まり、相場を下支えした。本日の香港市場は海外市場の低迷を受け、ハンセン指数は低く寄り付いた。香港の「逃亡犯条例」の改正に反対する抗議活動への警戒感を背景に下げ幅を広げ、前場の序盤で節目の2万7000ポイントを割り込んだ。前場の中盤以降は下げ幅を縮める展開。小幅安に戻して取引を終了した。
ハンセン指数は上昇した構成銘柄の方が多かったが、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が0.94%安だったことが重荷となった。原油相場の下落を嫌気し、中国石油化工(00386.HK)が下落率3位の1.17%安、中国石油天然気(00857.HK)が同4位の1.16%安だったほか、中国海洋石油(00883.HK)が0.96%安。中国本土の自動車販売が、5月は前年同月比16.4%減となったことを受け、吉利汽車(00175.HK)が0.94%安。デモの影響や香港の将来に対する不安を背景に、香港地場系銘柄の下げも目立った。
こうしたなか、本土系不動産株の上昇が目立ち、碧桂園控股(02007.HK)が上昇率1位の5.13%高だったほか、中国海外発展(00688.HK)が同3位の2.00%高、華潤置地(01109.HK)が同4位の1.51%高。スマートフォン部品関連銘柄も買われ、舜宇光学科技(02382.HK)が1.44%高、瑞声科技(02018.HK)が1.42%高だった。(投資調査部・千原)
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