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【6月12日の中国本土市場】
2019.06.12 16:51
主要指数は3日ぶりに反落。上海市場は上海総合指数が前日比0.55%安の2909.37ポイント、B株指数が0.47%安の287.65ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.91%安の8954.71ポイント、B株指数が0.80%安の930.79ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約9%減少し、概算で5134億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は、規模は縮小したものの、いずれも買い越しが続いた。それぞれの買越額は21億1600万、1億4200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
昨日の大幅高の反動から、上海総合指数は小安く寄り付いた後、終日軟調に推移。5月の生産者物価指数(PPI)が前月から鈍化し、製造業の低調ぶりを示す結果となり、景気減速懸念があらためて意識された。ただ、当局が積極的な財政政策を強化したことが下支えとなり、下げ幅は限定的だった。上海・深センの両市場はいずれも全体の7割の銘柄が下落。売買代金は昨日に続き、5000億元超えを維持した。大型株で構成される上証50指数は0.57%安、中小企業板指数は0.69%安、創業板指数は0.90%安だった。
セクター別では、建設株が堅調。財政政策の強化でインフラ投資の加速を見込んだ買いが入り、中リョ国際工程'A'(601068.SS)と華電重工【売付のみ】(601226.SS)がストップ高。産金株も底堅い。中国人民銀行(中央銀行)の5月の金保有量が6カ月連続で増加し、買い材料視された。湖南黄金(002155.SZ)が7.79%高、山東黄金'A'(600547.SS)が4.59%高だった。
一方、5月の乗用車販売の低迷を嫌気し、自動車メーカーが特に軟調。江鈴汽車'A'(000550.SZ)が5.06%安、長城汽車'A'(601633.SS)が3.61%安、重慶長安汽車'A'(000625.SZ)が1.34%安。ただ、家電IT(情報技術)の見本市「CESアジア2019」で5G(第五世代移動通信)を活用したコンセプトカーを打ち出した上海汽車(600104.SS)は0.77%高だった。そのほかでは、証券株が利益確定売りに押されたほか、家電や家具関連銘柄が軟調だった。
上海・深セB株指数はいずれも全体の8割、7割半の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
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