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【6月11日の中国本土市場】
2019.06.11 17:12
主要指数はいずれも大幅続伸。上海市場は上海総合指数が前日比2.58％高の2925.71ポイント、B株指数が2.74％高の289.02ポイント。深セン市場は深セン成分指数が3.74％高の9037.67ポイント、B株指数が2.17％高の938.32ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約5割増加し、概算で5655億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）はいずれも買い越しが続いた。それぞれの買越額は39億8900万、33億8100万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
財政部は10日、地方政府が特別債の発行などで資金調達することを認め、インフラ投資を推進すると発表。積極的な財政政策を好感し、本土市場は大きく上昇。上海総合指数は7日ぶりに2900ポイント台を回復した。上海・深センの両市場はいずれも全体の9割半を超える銘柄が上昇し、売買代金は約3週間ぶりに5000億元台に乗せた。大型株で構成される上証50指数は2.53％高、中小企業板指数は3.59％高、創業板指数は3.91％高だった。
セクター別では、セメント・ガラスなど建設資材が特に堅調。祁連山セメント（600720.SS）がストップ高、福莱特玻璃'A'（601865.SS）が7.57％高、安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が4.76％高。また、建設関連株も底堅い。中国鉄建'A'（601186.SS）が6.72％高、中国交通建設'A'（601800.SS）が5.21％高、四川路橋建設（600039.SS）が4.57％高だった。
証券株も大きく買われた。このところ薄商いが続いたが、本日は活発な売買となり、買い材料視された。中国銀河証券'A'（601881.SS）がストップ高、中信建投証券'A'（601066.SS）が5.71％高、海通証券'A'（600837.SS）が5.89％高。そのほか食品などの消費関連株やハイテク銘柄もそろって買われた。
上海B株指数は全面高。深センB株市場も1銘柄のみ変わらずで、ほぼ全面高だった。（投資調査部・李）
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