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【6月10日の中国本土市場】
2019.06.10 17:01
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が7日ぶりに反発し、前営業日比0.86%高の2852.13ポイント。B株指数は反発し、0.42%高の281.31ポイント。深セン市場は深セン成分指数が8日ぶりに反発し、1.47%高の8711.78ポイント。B株指数は反発し、0.78%高の918.38ポイントだった。両市場の売買代金は6日に比べ約5%減少し、概算で3667億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は51億5800万。「深股通」(香港経由の深センA株投資)も30億9600万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合指数は先週末まで6日続落した反動から、小高く寄り付いた。その後、予想を上回った5月の輸出統計を好感し、徐々に上げ幅を拡大。「滬股通」が5日連続で買い越しだったことも、相場を下支えした。ただ、先週末に直近安値を付けただけに警戒感も強く、積極的に買い進む動きは限定的で、薄商いだった。上海・深センの両市場はいずれも全体の7割半の銘柄が上昇。大型株で構成される上証50指数は1.35%高、中小企業板指数は1.47%高、創業板指数は1.07%高だった。
セクター別では、自動車株が堅調。当局が地方政府に対し、購入規制の新規導入を禁じたほか、既存規制に対しても緩和を求めたことが手がかりとなった。長城汽車'A'(601633.SS)がロシア工場がの稼働を材料に5.97%高だったほか、BYD'A'(002594.SZ)が3.09%高、宇通バス(600066.SS)が1.99%高。原油価格が小幅ながら上昇に転じたことで、石油・天然ガス関連銘柄も買われた。海洋石油工程(600583.SS)が2.38%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が1.09%高。また、保険株も底堅い。一方、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.82%高、平安保険'A'(601318.SS)が2.58%高。一方、5月の業績(速報)低迷を嫌気し、証券株は軟調。中信建投証券'A'(601066.SS)が8.31%安、中国銀河証券'A'(601881.SS)が2.93%安だった。
そのほかテーマ株では、5G(第五世代移動通信)関連株が特に堅調。5G商用ライセンスが正式に交付されたことで、先週末は材料出尽くしで利益確定売りが目立ったが、本日は総じて買い優勢だった。国脈科技(002093.SZ)がストップ高、鵬博士(600804.SS)が5.18%高、中興通訊'A'(000063.SZ)が4.16%高だった。
上海・深センB株市場はそれぞれ全体の6割半、8割の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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