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【6月6日の香港市場】
2019.06.06 17:38
主要指数はまちまち。ハンセン指数は続伸し、前日比0.25%高の2万6965.28ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は反落し、0.10%安の1万334.32ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ16%減少し、概算で671億300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が2億6500万元、深セン経由は1億8400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げするとの観測が強まったことに加え、メキシコからの輸入品について、追加関税の発動が回避される可能性をナバロ大統領補佐官が示唆したことが好感された。こうしたなか、香港市場は主要指数がまちまちで寄り付いた。本土市場の下落を受け、その後は上値が重い展開。端午節連休を前に様子見ムードが広がり、前日終値付近で取引を終了した。メインボードの売買代金は約1カ月ぶりに700億HKドルを下回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約9%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、吉利汽車(00175.HK)が上昇率1位の2.22%高。自動車購入規制を緩和すると当局が発表したことが買い材料視された。金融政策が米国と連動する香港の地場系不動産株が強い。信和置業(00083.HK)が上昇率2位の2.06%高、新鴻基地産(00016.HK)が同3位の1.85%高、恒隆地産(00101.HK)が同4位の1.53%高だった。
一方、国際原油価格が大幅下落したことを受け、三大石油株が軟調。中国海洋石油(00883.HK)が下落率1位の1.77%安、中国石油化工(00386.HK)が0.97%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.23%安。スマートフォン部品の関連株が安い。舜宇光学科技(02382.HK)が下落率3位の1.31%安、瑞声科技(02018.HK)が0.60%安。米国からの制裁を受け、華為技術がサプライヤーからの購入を削減していると報じられたことが嫌気された。その他の銘柄では、5G(第五世代移動通信)関連株が安い。中興通訊(00763.HK)が4.97%安、中国鉄塔(00788.HK)が4.02%安。5Gの商用ライセンスを当局が大手通信事業者に本日交付したものの、材料出尽くしから売りに押された。(投資調査部・関)
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