中国株ニュース 詳細
【6月6日の中国本土市場】
2019.06.06 17:00
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が6日続落し、前日比1.17％安の2827.79ポイント。B株指数は反落し、0.82％安の280.12ポイント。深セン市場は深セン成分指数が7日続落し、1.84％安の8584.93ポイント。B株指数は反落し、1.12％安の911.27ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約5％減少し、概算で3867億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は16億2300万。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は3億900万元の売り越しに転じた（注文ベース：買注文と売約定の差）。
中国人民銀行が中期貸出制度（MLF）を通じ、5000億元の流動性供給を実施。ただ、4630億元の償還分とほぼ同規模にとどまり、ポジティブ材料にはならなかった。こうしたなか、明日から端午節連休を控えていることもあり、ポジション手仕舞いの動きから、上海総合指数は終日軟調に推移。終値は今年5月27日ザラ場に付けた直近安値2833.036ポイントを下回った。上海・深センの両市場はいずれも全体の8割半の銘柄が下落。なかでも、中小型株が弱く、中小企業板指数が2.23％安、創業板指数は2.42％安で弱気相場入りした。一方、大型株で構成される上証50指数は0.47％安にとどまった。
セクター別では、石油関連株が特に軟調。WTI原油先物が弱き相場入りしたことが嫌気された。中海油田服務'A'（601808.SS）が4.02％安、海洋石油工程（600583.SS）が2.50％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.98％安。また、産業用機械をはじめ、ハイテク株、消費関連など幅広いセクターが売られた。一方、金融株の下げ幅は総じて限定的で、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.52％安、平安保険'A'（601318.SS）が0.50％安。一部は小幅ながら逆行高となり、浦東発展銀行（600000.SS）が0.52％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）は0.03％高だった。
そのほかテーマ株では、5G（第五世代移動通信）関連株が総じて軟調。工業情報化部が観測報道通りに5G商用ライセンスを交付したが、材料出尽くしで利益確定売りが目立った。中興通訊'A'（000063.SZ）が7.19％安、春興精工（002547.SZ）が7.11％安。ただ、国脈科技（002093.SZ）は0.20％高となるなど一部銘柄は買い優勢だった。また、個別では重慶長安汽車'A'（000625.SZ）が小反発し、0.92％高。昨日は米フォードとの合弁会社に対し、当局が罰金を科すことが売り材料となったが、それによる影響は限定的と合弁会社が発表したことで買い戻しが入った。
上海・深センB株市場はそれぞれ全体の9割半、8割の銘柄が下落した。（投資調査部・李）
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価（価格）の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失（為替差損）が生じるおそれがあります。上場投資信託（ETF）は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券（REIT）は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門
