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皇朝家私、国有企業の科学城が主要株主に

2019.06.06 10:53

 皇朝家私(01198.HK)は5日、国務院傘下の科学城(広州)投資集団有限公司(科学城)による既存株の買付や新株取得の計画を明らかにした。主要株主の保有株の大半(現在の発行済み株数の10.09%)を1株あたり1.18HKドルで取得することで、科学城が契約。さらに科学城は1株あたり1.02HKドルで皇朝家私の新株(増資後の発行済み株数の16.67%)を取得する。皇朝家私は増資を通じて4億4020万HKドル(諸費用を除く)を調達する見込みで、工場・倉庫の建設資金や債務返済などに充てる。

 増資完了後、科学城は同社株25.07%を保有する予定。科学城は現筆頭株主の謝錦鵬・主席(持ち株比率:28.65%)と共同行為者契約を結んでいることから、筆頭株主グループの合計持ち株比率は53.72%に達する見込みで、マンダトリー・オファー(義務的公開買付)の実施義務が発生する。

 マンダトリー・オファーの提示価格は1.18HKドルを予定し、2019年5月24日の終わり円0.96HKドルを22.92%上回る水準。筆頭株主グループは皇朝家私の既存事業継続と上場維持を約束している。予定スケジュールはあらためて開示する。

 国有企業の科学城は広東省広州市でハイテク産業パークの開発・経営などを展開。皇朝家私は広州市に土地を保有しており、科学城を主要株主に迎えることで土地資源の有効開発やシナジー効果の発揮などを目指すと説明している。

 今回の情報開示のため、同社株は2019年5月27日に売買を停止したが、6月6日に取引を再開した。
 
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【出所】香港証取サイト上の公告(2019/06/05)

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