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【6月5日の香港市場】

2019.06.05 17:33

 主要指数は小幅に反発。ハンセン指数は6営業日ぶりに上昇し、前日比0.50%高の2万6895.44ポイントだった。中国企業指数(旧H株指数)は反発し、0.03%高の1万345.05ポイント。メインボードの売買代金は昨日に比べ約2%増加し、概算で794億9400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が4億8700万元、深セン経由は5億7500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を通じて米国の利下げ観測が強まると、前日の米国株市場は主要3指数が大幅に上昇。外部環境が大きく改善し、本日の香港株市場はハンセン、中国企業の両指数が高く寄り付いた。もっとも、日本で今週開かれるG20財務相・中銀総裁会議で米中両国代表による会談が見送られる見通しとなり、米中摩擦懸念は継続。さらに5月の財新サービス業PMIが前月比で低下し、中国経済の不透明感が強まった。これにより両指数は上げ幅を縮める展開となり、いずれも小幅高で取引を終えた。

 金融政策で米国と連動する香港の地場系不動産株が堅調。米国の利下げ観測が好感され、恒隆地産(00101.HK)が1.80%高、長江実業(01113.HK)が1.67%高、恒基地産(00012.HK)が1.59%高だった。6月のカジノ収入の伸び率回復を織り込み、マカオのカジノ大手が反発。サンズチャイナ(01928.HK)が3.27%高、銀河娯楽(00027.HK)が2.06%高と買い戻された。5G(第五世代移動通信)の商用ライセンス発給は近いとの観測が引き続き材料視され、中国鉄塔(00788.HK)が4.73%高、中興通訊(00763.HK)が4.45%高など、5Gのテーマ株が堅調。

 一方で当局による会計検査実施に加え、新制度に基づく第2弾の医薬品調達が9月にも行われるとの観測が広がり、多くの医薬株が続落した。中国生物製薬(01177.HK)が8.39%安、石薬集団(01093.HK)が4.80%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1~2位。世界経済の減速による原油相場の先安感は根強く、大型石油株の中国石油天然気(00857.HK)が1.15%安で指数の重しになった。景気減速により中国も利下げに動くとの観測が広がり、利ザヤ縮小懸念から地方銀行株が安い。青島銀行(03866.HK)が4.10%安、江西銀行(01916.HK)が2.99%安。5月の国内トラック市場の販売低迷が伝わり、トラック向けの部品を生産する協衆国際(03663.HK)が2.12%安、装飾製品を手がける天瑞汽車内飾(06162.HK)が0.82%安だった。

 個別では太陽電池材料の大手である保利協キン能源(03800.HK)が7.36%高。傘下に置く太陽光発電会社の協キン新能源(00451.HK)を売却する方針が発表され、企業価値向上に寄与するとのアナリストの見方が伝わった。(投資調査部・畦田)
 
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