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【6月3日の中国本土市場】

2019.06.03 17:04

 主要指数はいずれも下落。上海市場は3日続落し、上海総合指数が前営業日比0.29%安の2890.08ポイント、B株指数が1.43%安の283.93ポイント。深セン市場は深セン成分指数が4日続落し、0.73%安の8856.98ポイント。B株指数は反落し、0.85%安の933.49ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約10%増加し、概算で4792億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は40億7000億元の買い越しに転じ、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は6億2200万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 中国が予定通りに対米関税引き上げを1日に発動。また、「対米の貿易協議に関する白書」を公表したほか、「信頼できない」企業リストの策定を発表し、米国への対抗姿勢を鮮明にした。米中摩擦激化への懸念から本土市場は終日軟調に推移。もっとも、5月の財新製造業PMIは景気判断の目安である50を上回り、景気悪化懸念はやや和らいだ。一方で、香港経由のA株投資が上海・深センそろって買い越しとなったが、特段材料視されなかった。上海・深センの両市場はそれぞれ全体の7割、7割半の銘柄が下落。なかでも、中小型株が軟調で、中小企業板指数が1.09%安、創業板指数が0.98%安。一方、大型株で構成される上証50指数は0.51%高だった。

 セクター別では、リスク回避姿勢の強まりを受け、産金株が堅調。赤峰黄金(600988.SS)が5.44%高、山東黄金'A'(600547.SS)が3.85%高。航空株も底堅い。小幅ながら人民元高が進んだことが材料視されたほか、原油安も追い風となり、中国国際航空'A'(601111.SS)が4.13%高、中国東方航空'A'(600115.SS)が1.66%高。また、運輸・物流株の一角も底堅い。国際業務のライバルである米物流大手のフェデックスに対し、中国当局が調査に乗り出したことで、思惑買いが広がった。徳邦物流(603056.SS)が2.72%高、順豊控股(002352.SZ)が0.53%高だった。

 一方、先週末に大きく上昇した石油サービス会社を中心に売られ、石油・天然ガスセクターは軟調。中海油田服務'A'(601808.SS)が3.35%安、海洋石油工程(600583.SS)が1.55%安。また、建設資材をはじめ、機械設備やそのほかのセクターも概ね弱い。特に、先週末まで6日続伸だった福莱特玻璃'A'(601865.SS)はストップ安に沈んだ。そのほかテーマ株では、5G(第五世代移動通信)関連株が堅調。工業情報化部が近く5G商用ライセンスを交付すると新華社が報道し、買い手がかりとなった。春興精工(002547.SZ)が8.56%高、深南電路(002916.SZ)が6.40%高、中興通訊'A'(000063.SZ)が5.31%高だった。

 上海・深センB株市場はいずれも全体の8割の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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