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【5月31日の中国本土市場】

2019.05.31 16:58

 主要指数はまちまち。上海市場は続落し、上海総合指数が前日比0.24%安の2898.69ポイント、B株指数が0.40%安の288.08ポイント。深セン市場は深セン成分指数が3日続落し、0.23%安の8922.69ポイント。B株指数は小反発し、0.16%高の941.58ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約4%減少し、概算で4375億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3億7400億元の売り越しに転じ、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は5500万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 トランプ大統領がメキシコに対し、新たな関税を導入。関税をめぐる米国の強硬姿勢は、米中通商交渉の先行き不透明感を一層強めた。こうしたなか、中国の5月のCFLP製造業PMIは景況判断の節目である50を下回った。特に新規輸出受注指数が悪化し、輸出業者の慎重な姿勢が浮き彫りになった。もっとも、摩擦の激化で景気見通しが一段と悪化すれば、中国当局が対策を打ち出すとの期待も根強く、主要指数は狭いレンジでの小動きにとどまった。上海・深センの両市場はいずれも全体の5割あまりの銘柄が下落。大型株で構成される上証50指数は0.51%安、中小企業板指数は0.09%安、創業板指数が0.10%安だった。

 セクター別では、保険株が軟調。昨日に続いて利益確定売りに押され、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.23%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が1.51%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.94%安。また、海外投資家の持ち株比率が総じて高い酒造株も売られた。宜賓五糧液(000858.SZ)が1.82%安、茅台酒(600519.SS)が1.69%安だった。

 一方、リスクオフを受け、マネーの逃避先として産金株が買われた。山東黄金'A'(600547.SS)が3.66%高、赤峰黄金(600988.SS)が2.39%高、西部黄金(601069.SS)が1.90%高。また、5G(第五世代移動通信)関連銘柄にも物色買いが入った。英国で5G対応のサービス提供が始まったが、ネットワーク機器に華為技術の製品が使われていると伝わり、手がかりとなったもよう。奥士康(002913.SZ)が3.76%高、長飛光繊光纜'A'(601869.SS)が3.36%高、中興通訊'A'(000063.SZ)が1.33%高だった。

 上海B株市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。深センB株市場は5割弱の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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