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【5月29日の香港市場】
2019.05.29 17:54
主要指数は小幅に反落。ハンセン指数は前日比0.56%安の2万7235.71ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は0.25%安の1万390.45ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約34%減少し、概算で832億9700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が23億4600万元、深セン経由が9億2300万元にそれぞれ増加した(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米中貿易摩擦の長期化懸念が強まり、前日の米国株市場は主要3指数が下落。外部環境の悪化を受け、本日の香港株市場はハンセン、中国企業の両指数が小幅安でスタートした。外為市場で人民元安が進み、1米ドル=7元突破が視野に入り始めたことも投資家心理の重しになった。その後は中国人民銀行(中央銀行)による資金供給が好感され、上海総合指数が後場でプラス圏を回復。ハンセン指数も上げに転じる場面がみられたが、米中摩擦懸念は根強く、中国企業指数とともに小幅安で取引を終えた。
大型IT株のテンセント(00700.HK)が戻り売りに押されて1.10%安に沈み、ハンセン指数の重しになった。米系大手投資銀行によるレーティング引き下げが嫌気され、マカオ・カジノ大手のサンズチャイナ(01928.HK)が2.70%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。ライバルの銀河娯楽(00027.HK)も1.04%安とさえない。米ドル高にともなう香港の通貨安・資金流出懸念を背景に、地場系の不動産株が軟調。新鴻基地産(00016.HK)が2.46%安、恒隆地産(00101.HK)が1.61%安、九龍倉置業地産(01997.HK)が0.79%安だった。英国の政情不安を受け、ロンドンに本拠を置く金融世界大手のHSBC(00005.HK)が0.91%安、その傘下で香港地場銀大手の恒生銀行(00011.HK)が0.24%安。
一方で税制優遇措置が伝わり、本土系保険株が堅調。中国人民財産保険(02328.HK)が4.96%高、新華人寿保険(01336.HK)が3.92%高、太平洋保険(02601.HK)が3.20%高と好調だった。内モンゴル自治区の地方銀行に対する救済案が固まったことを受け、地方銀行大手の青島銀行(03866.HK)が6.61%高、広州農商銀行(01551.HK)が5.86%高。米国への報復措置として中国政府がレアアースを含む希少資源を活用するとの観測は消えず、中国稀土(00769.HK)が23.52%高、稀ビ科技集団(00601.HK)が18.51%高、中国バナジウム(00893.HK)が1.63%高など、希少金属の関連銘柄が物色された。(投資調査部・畦田)
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