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【5月29日の中国本土市場】
2019.05.29 17:06
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が小幅ながらも4日続伸し、前日比0.16%高の2914.69ポイント。B株指数は小反発し、0.30%高の291.40ポイント。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反落し、0.28%安の9010.35ポイント。B株指数は3日続伸し、0.55%高の944.16ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約11%減少し、概算で4459億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそれぞれ26億4700万元、3億5200万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米国は貿易戦争で中国の反撃能力を過小評価すべきではないと、人民日報が論説を発表。中国当局の強い姿勢を示すものとみられ、米中摩擦の長期化懸念が再び意識された。もっとも、中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作を通じ、2500億元の流動性を供給すると、相場の下支えとなった。上海・深センの両市場はいずれも全体の5割強の銘柄が上昇。大型株で構成される上証50指数が0.25%高だった一方、中小企業板指数は0.05%安、創業板指数が0.48%安だった。
セクター別では、鉱業、特にレアアース関連株が堅調。人民日報が対米貿易戦争の切り札としてレアアースを取り上げ、手がかりとなった。五砿稀土(000831.SZ)がストップ高、北方稀土(600111)が8.68%高。保険株も大きく上昇し、主要指数を下支えした。保険会社の税負担をめぐり、財政部が軽減措置を発表し、好材料となった。中国人民保険集団'A'(601319.SS)が8.85%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が7.45%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が7.18%高だった。
宅配大手もそろって買われた。宅配業者の各社保有貨物機が初めて合計で100台を超えた報道を手がかりに、申通快逓(002468.SZ)が4.24%高、円通速逓(600233.SS)が2.85%高、順豊控股(002352.SZ)が2.19%高。酒造株も底堅く、白酒最大手の茅台酒(600519.SS)が2.69%高、宜賓五糧液(000858.SZ)が1.40%高。そのほか個別では、国有企業の資本参加を発表したタッチパネルメーカーの欧菲光(002456.SZ)が6.28%高だった。
一方、航空株が軟調。小幅ながら人民元安となったことで、中国南方航空'A'(600029.SS)が1.09%安、中国東方航空'A'(600115.SS)が0.97%安。銀行も概ね弱い。中国光大銀行'A'(601818.SS)が1.27%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.71%安。当局が地方の小銀行である包商銀行を管理下に置いたことを背景に短期金利が上昇し、悪材料となったもよう。ただ、本日、中国人民銀行が流動性供給を強化したこともあり、下げ幅が限定的だった。
上海B株市場は全体の5割の銘柄が下落。深センB株市場は6割半の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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