中国株ニュース 詳細
【5月28日の中国本土市場】
2019.05.28 17:24
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日続伸し、前日比0.60%高の2909.91ポイント。B株指数は小反落し、0.04%安の290.52ポイント。深セン市場は続伸し、深セン成分指数が0.62%高の9035.69ポイント。B株指数は0.14%高の938.96ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約10%増加し、概算で4995億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそれぞれ59億3200万元、15億5900万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
中国人民銀行(中央銀行)は公開市場操作を通じ、700億元の流動性を供給。昨日に続く資金供給を受け、上海総合指数は概ねプラス圏で推移。ただ、大幅な緩和には程遠いこともあり、小幅上昇にとどまった。もっとも、MSCIがA株組入比率の拡大を本日引け後に実施することもあり、引け間際に買いが入った。上海市場と深セン市場はそれぞれ全体の5割、5割半の銘柄が下落した。大型株で構成される上証50指数は0.97%高、中小企業板指数は0.50%高、創業板指数が0.88%高だった。
セクター別では、農業関連株が堅調。農業農村部の高官が農村改革を推進すると発言し、買い材料視された。登海種業(002041.SZ)が6.70%高、大北農科技(002385.SZ)が5.58%高。自動車株も底堅い。広東省が自動車購入制限を段階的に緩和する方針と地元紙が報道し、手がかりとなった。長城汽車'A'(601633.SS)が5.62%高、上海汽車(600104.SS)が4.46%高、BYD'A'(002594.SZ)が3.46%高。また、テスラの「モデル3」が31日に予約開始と伝わり、関連株の汽車模具【売付のみ】(002510.SZ)と寧波旭昇(603305.SS)がストップ高となった。
一方、銀行株が弱い。深刻な信用リスクを理由に、当局が地方の小銀行である包商銀行を1年間管理下に置くと発表し、売り材料視された。なかでも地方銀行が弱く、常熟銀行(601128.SS)が3.73%安、張家港銀行(002839.SZ)が1.03%安。ただ、包商銀行の規模からすれば、今回の事件が銀行業全体に与える影響は限定的と業界アナリストが分析したこともあり、下げ幅は限定的だった。また、包商銀行の業務管理を委託された中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.28%高だったほか、招商銀行'A'(600036.SS)が1.77%高、平安銀行(000001.SZ)が0.97%高となるなど、選別買いの動きもみられた。そのほかでは、利益売りに押され、証券株が軟調。中国銀河証券'A'(601881.SS)が1.23%安、方正証券(601901.SS)が0.65%安だった。
上海B株市場は全体の5割半の銘柄が上昇。深センB株市場は5割の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門