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【5月27日の中国本土市場】
2019.05.27 17:23
主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が続伸し、前営業日比1.38%高の2892.37ポイント。B株指数が4日ぶりに反発し、1.70%高の290.65ポイント。深セン市場は4日ぶりに反発し、深セン成分指数が2.31%高の8979.82ポイント。B株指数は0.67%高の937.58ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約2割増加し、概算で4527億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそれぞれ、8億7000万元、6億1900万元の売り越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
FTSEラッセルが予定通りにA株をグローバル指数に採用すると発表。こうしたなか、中国の4月の工業企業利益は、3月の前年同月比13.9%増から同3.7%減に転じた。強弱材料入り混じるなか、前場の上海総合指数は概ね小動きだった。だが、ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」をめぐり、最終段階のテストが6月初めに行われると伝わると、後場は買い優勢となり、徐々に上げ幅を拡大。上海・深センの両市場はいずれも全体の9割半の銘柄が上昇した。なかでも、「科創板」への期待を背景に中小型株が堅調で、中小企業板指数が2.58%高、創業板指数が3.33%高。一方、大型株で構成される上証50指数は0.75%高にとどまった。
セクター別では、IT・半導体関連株が特に堅調。ハイテク株の成長を後押しする「科創板」の創設がもたらす恩恵を見込んだ買いが優勢となった。士蘭微電子(600460.SS)と中国ソフト(600536.SS)がストップ高、紫光(000938.SZ)が5.33%高。証券株も堅調。新設される「科創板」による収益拡大と、FTSEラッセルのA株採用を背景とした売買代金拡大への期待が買いを誘った。中国銀河証券'A'(601881.SS)が4.03%高、光大証券'A'(601788.SS)が3.70%高。
人民元高が進んだことを好感し、対外債務の多い航空株も買われた。中国国際航空'A'(601111.SS)が2.15%高、中国南方航空'A'(600029.SS)が1.95%高。一方、先週末に上昇した自動車株の一角は利益確定売りで反落。江淮汽車(600418.SS)が1.47%安、広州汽車'A'(601238.SS)が0.73%安だった。
上海B株市場は全体の9割半の銘柄が上昇。深センB株市場は8割半の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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