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【5月24日の中国本土市場】
2019.05.24 17:31
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日ぶりに小反発し、前日比0.01％高の2852.99ポイント。B株指数は3日続落し、0.72％安の285.77ポイント。深セン市場は3日続落し、深セン成分指数が0.37％安の8776.76ポイント、B株指数が0.14％安の931.25ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約18％減少し、概算で3809億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は2億7700万での買い越しに転じた。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は16億5200万元の売り越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
人民元の対ドルレート基準値が11日ぶりの元高になったほか、オフショア市場でも元安が一服。元の先安観がやや後退した。一方、米中貿易摩擦をめぐっては長期化への懸念が払しょくできず、引き続き相場の重しとなった。これらを背景に、上海総合指数は前日終値を挟んだ小動きとなった。「滬股通」が小幅ながら買い越しに転じたことで、終値はかろうじてプラスで引けた。上海・深センの両市場はいずれも全体の6割の銘柄が下落。大型株で構成される上証50指数は0.59％高だった一方、中小企業板指数は0.66％安、創業板指数は0.51％安だった。積極的な売買は手控えら、両市場の売買代金は2月12日以来の4000億元割れとなった。
セクター別では、米中摩擦がハイテク分野を中心に長期化する懸念で、ITや半導体関連株が総じて軟調。士蘭微電子（600460.SS）が6.79％安、兆易創新（603986.SS）が3.92％安、三六零（601360.SS）が2.92％安、用友ネット（600588.SS）が2.26％安。ただ、モノのインターネット（IoT）分野で新製品を発表した匯頂科技（603160.SS）は反発し、3.55％高だった。
また、昨日下落した反動から、酒造株も底堅い。洋河酒廠（002304.SZ）が2.22％高、茅台酒（600519.SS）が2.03％高。保険・銀行・証券など金融株も買い優勢となり、主要指数を下支えした。中国人民保険集団'A'（601319.SS）が2.10％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.88％高、招商証券'A'（600999.SS）が0.86％高だった。自動車株の概ね堅調。自動車取得税の細則の発表で納税額の計算法が明確となり、不透明感が払しょくされたことが、買い材料視された。一汽轎車（000800.SZ）が7.31％高、重慶長安汽車'A'（000625.SZ）が2.95％高、長城汽車'A'（601633.SS）が2.13％高だった。
上海B株市場は全体の8割の銘柄が下落。深センB株市場は5割半の銘柄が下落した。（投資調査部・李）
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