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【5月22日の香港市場】

2019.05.22 17:36

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は4日ぶりに反発し、前日比0.17%高の2万7705.94ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は反落し、0.28%安の1万604.55ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ20%減少し、概算で763億7700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が17億6600万元、深セン経由が4億4000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 前日のニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに反発。華為技術への取引規制に関し、米国政府が部分的に猶予期間を設けると発表したことを手がかりに、中国関連株などが買われた。こうしたなか、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。もっとも、その後は様子見ムードが広がり、前日終値付近での小動きに終始。海康威視(002415.SZ)と大華技術(002236.SZ)を含む中国企業5社に対し、米国政府は新たに取引規制措置を検討していると報道されたことも、上値を重くした。メインボードの売買代金は2日連続で1000億HKドルを下回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約10%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカーの創科実業(00669.HK)が上昇率1位の2.96%高。同社は製造地域の多角化を進めており、米国の対中関税引き上げの影響は限定的だと、大手投資銀行が指摘したことが買い材料視された。マカオのカジノ株がそろって上昇し、サンズチャイナ(01928.HK)が上昇率2位の2.51%高、銀河娯楽(00027.HK)が0.94%高。5月のマカオのカジノ収益が予想を上回る可能性があると、アナリストが指摘したことが手がかりとなった。11.10%増益の19年1-3月期決算を発表した中国生物製薬(01177.HK)が0.52%高だった。

 一方、ニット衣料最大手の申洲国際(02313.HK)が下落率1位の1.82%安。米中貿易摩擦の高まりが嫌気されたもよう。その他の銘柄では、日清食品(01475.HK)が0.61%高。MSCI香港小型株指数の構成銘柄に5月28日から組み込まれることが、足元の上昇要因となっているもよう。(投資調査部・関)
 
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