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【5月20日の香港市場】
2019.05.20 17:51
主要指数は続落。ハンセン指数は前営業日比0.56%安の2万7787.61ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.51%安の1万633.42ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ3%増加し、概算で1055億7900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が6億3500万元、深セン経由が4億2600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
先週末のニューヨーク市場はダウ平均が4日ぶりに反落。米中貿易摩擦への警戒感が高まり、中国関連銘柄を中心に売られた。こうしたなか、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。しかし、軟調な本土市場に追随し、朝方にマイナスに転じた。その後はマイナス圏での小動きに終始し、安値圏で取引を終了した。メインボードの売買代金は2日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約11%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、華為技術のサプライヤーである舜宇光学科技が(02382.HK)が下落率2位の4.98%安。米グーグルが華為技術製品へのサービス提供を停止したと報道されたことから、売りが集まった。米中両国で事業展開している万洲国際(00288.HK)が、下落率1位の5.17%安。アフリカ豚コレラのワクチン研究は短期的に難しいと政府高官が発言し、豚肉関連株が売られた。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が下落率3位の3.87%安。人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ8」の最終話が、通信媒体の問題でしばらく配信できないと同社傘下の会社が発表したことが嫌気された。銀河娯楽(00027.HK)が下落率4位の3.81%安。8%減収だった19年1-3月期を受けて、大手投資銀行が目標株価を引き下げたことが引き続き嫌気された。同業のサンズチャイナ(01928.HK)が連れ安し、2.44%安。
一方、国際原油価格の上昇を受けて、三大石油株が強い。中国海洋石油(00883.HK)が上昇率2位の2.09%高、中国石油化工(00386.HK)が同5位の1.76%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.09%高だった。その他の銘柄では、5G(第五世代移動通信)サービス開始の遅延が懸念され、基地局運営の中国鉄塔(00788.HK)が6.38%安。華為技術への出荷は正常に行われていると強調した聯想集団(00992.HK)は、5.23%安だった。(投資調査部・関)
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