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【5月20日の中国本土市場】
2019.05.20 17:30
主要指数はいずれも続落。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.40%安の2870.60ポイント、B株指数が1.05%安の289.59ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.93%安の8916.10ポイント、B株指数が1.66%安の935.50ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約19%減少し、概算で4627億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそれぞれ、12億4500万元、7億9500万元の売り越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米中摩擦懸念は払しょくできず、華為技術をめぐる米国の制裁も引き続き材料視され、本土市場は終日軟調に推移。人民元安も嫌気材料となったもよう。ただ、当局は1米ドル=7元を超える元安は容認しない姿勢を示しており、株式市場の下げ幅は限られた。上海・深セン両市場の下落銘柄数はそれぞれ全体の6割、5割だった。大型株で構成される上証50指数は0.72%安、中小企業板指数は1.07%安、創業板指数は0.63%安だった。上海・深セン両市場の売買代金は5000億元を下回り、積極的な売買は手控えられた。
セクター別では、証券株が堅調。方正証券(601901.SS)が8.23%高、中信建投証券'A'(601066.SS)が2.98%高、中国銀河証券'A'(601881.SS)が2.00%高。保険運用資金による株式投資比率の引き上げをめぐる議論が報じられるなか、今後の売買活発化を織り込み、買いが集まったもよう。時価総額の大きい大手銀行も堅調で、上海総合指数を下支えした。中国銀行'A'(601988.SS)が2.41%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.10%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.71%高。また、半導体・ソフトウェア関連株の一角も底堅い。華為技術が自社製品の使用を加速させる可能性がある買い材料視された。江蘇長電科技(600584.SS)がストップ高、衛士通(002268.SZ)が5.02%高だった。
一方、食品飲料・酒造など消費株は総じて軟調。西王食品(000639.SZ)が5.66%安、瀘州老窖(000568.SZ)が4.20%安、養元飲品(603156.SS)が3.17%安。港湾株や物流も概ね弱い。大連港'A'(601880.SS)が4.58%安、上海ポート(600018.SS)が2.98%安だった。
上海B株市場は全体の7割の銘柄が下落。深センB株市場は9割の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
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