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【5月17日の中国本土市場】

2019.05.17 17:07

 主要指数はいずれも大幅安。上海市場は3日ぶりに反落し、上海総合指数が前日比2.48%安の2882.29ポイント、B株指数が1.96%安の292.68ポイント。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反落し、3.15%安の9000.18ポイント。B株指数は続落し、1.78%安の951.36ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約10%増加し、概算で5737億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそれぞれ、32億2500万元、19億5000万元の売り越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米商務省は米国の輸出管理規則に基づく「エンティティーリスト」に華為技術を正式に追加。米中摩擦激化を嫌気し、主要指数は終日軟調に推移し、徐々に下げ幅を拡大。外務環境の悪化を受け、中国当局による景気支援策への期待は根強いが、今のところ手がかり材料は乏しい。香港経由のA株投資の売り越し拡大も、リスク回避姿勢を助長させたもよう。上海・深センの両市場はそれぞれ、全体の9割半、9割の銘柄が下落し、ほぼ全面安。大型株で構成される上証50指数は2.01%安、中小企業板指数は3.12%安、創業板指数は3.58%安だった。

 セクター別では、証券株が特に軟調。中国銀河証券'A'(601881.SS)が5.13%安、海通証券'A'(600837.SS)が3.81%安。昨日は楽観ムードのなか買われた鉄鋼や自動車株だが、本日はその反動もあり、大きく売られた。長城汽車'A'(601633.SS)が5.50%安、北京首鋼(000959.SZ)が2.99%安、広州汽車'A'(601238.SS)が2.14%安。そのほかのセクターも総じてさえなかった。

 一方、半導体・ソフトウェア関連株は逆行高。米国からの製品調達が事実上禁止になったことを受け、華為技術傘下の半導体設計会社である華為海思の総裁は、数年前に米国から半導体製品・技術が輸入できない極限状態の対策を講じてきたが、それが生かされる時が来たと社員宛にメールを送信。中国自前の産業チェーン形成や米国製品への代替期待が高まり、紫光国微(002049.SZ)がストップ高、中国ソフト(600536.SS)が2.70%高、士蘭微電子(600460.SS)が1.99%高。また、当局による「デジタル農村発展戦略」の発表を買い手がかりに、神州数碼信息(000555.SZ)が5.90%高となった。

 上海B株市場は全面安。深センB株市場は全体の9割半の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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