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【5月16日の香港市場】

2019.05.16 17:46

 主要指数はかろうじて続伸。ハンセン指数は前日比0.02%高の2万8275.07ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.06%高の1万811.62ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で1%減少し、概算で949億8900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しで、買越額は上海経由が25億1200万元、深セン経由は7億2900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国政府による欧州車への制裁関税適用の6カ月先送りなどを好感するかたちで、前日の米国株市場はダウ平均が上昇。もっとも、事実上の米国企業との取引禁止となる華為(ファーウェイ)への制裁措置を米国政府が発表したことで、通商摩擦懸念は消えず、本日の香港株市場ではハンセン、中国企業の両指数が下落して寄り付いた。まもなく中国当局による政策期待などを支えに上げに転じたものの、その後は小動きに終始し、かろうじてプラス圏で引けた。

 傘下企業が開発した肺高血圧治療薬を中国当局が承認したことが材料視され、医薬大手の中国生物製薬(01177.HK)が大幅に続伸。5.85%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位で引けた。アナリストによる業界全体の見通しも比較的良好で、東陽光薬業(01558.HK)が4.42%高、石薬集団(01093.HK)が2.44%高。米国産資源の輸入減少による国内価格上昇の観測を背景に、レアアースを含む希少金属の関連銘柄が上昇。中国稀土(00769.HK)が25.80%高、洛陽欒川(03993.HK)が4.36%高、五砿資源(01208.HK)が0.35%高だった。個別では家具販売大手の紅星美凱龍家居(01528.HK)が10.41%高。アリババグループによる出資を受け入れると発表し、これが買い材料視された。

 一方で大型IT株のテンセント(00700.HK)が2.24%安に沈み、ハンセン指数の足を引っ張った。1-3月期決算は利益ベースで市場予想を上回ったものの、増収率は上場来最低だったことで反落した。米国政府による華為への制裁措置を嫌気し、ハイテク関連株が総じて軟調。スマホ部品大手の舜宇光学科技(02382.HK)と瑞声科技(02018.HK)はそれぞれ5.07%安、2.93%安で引け、ハンセン指数構成銘柄の下落率1~2位に並んだ。また、政府によるデータ通信料引き下げ圧力を背景に、中国電信(00728.HK)が1.27%安、中国聯通香港(00762.HK)が1.22%安、中国移動(00941.HK)が0.83%安と通信大手3社がそろって値下がりした。(投資調査部・畦田)
 
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