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【5月15日の香港市場】
2019.05.15 17:50
主要指数は小幅に反発。ハンセン指数は前日比0.52%高の2万8268.71ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.37%高の1万804.14ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で23%減少し、概算で961億1900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買越額が減り、上海経由の買越額は18億2800万元。深セン経由の買越額は8億9600万元にとどまった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
6月下旬のG20サミットで米中首脳会談が開かれる見通しが伝わると、通商摩擦懸念がやや和らぎ、前日の米国株市場はダウ平均が反発した。外部環境の改善を支えに本日の香港株市場もハンセン、中国企業の両指数が反発して寄り付くと、その後はやや上げ幅を縮めたものの底堅く推移。ムニューシン米財務長官が交渉のため近く北京を訪問するとの観測が広がったほか、低調な内容にとどまった中国の消費・生産・投資の各統計を受け追加の景気対策への期待感も台頭した。
引け後に決算を発表予定のテンセント(00700.HK)が業績期待を背景に0.91%高と上昇し、ハンセン指数の反発に貢献。ほかのネット関連銘柄も総じて買い戻され、美図公司(01357.HK)が11.28%高、美団点評B(03690.HK)が3.25%高だった。米中両国で事業展開する食肉大手の万洲国際(00288.HK)は前日に米中摩擦懸念から下落したが、悪影響は限定的とのアナリストの見方を受けて反発。5.14%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。
米国・イランの対立激化から原油相場反発の観測が広がり、中石化石油工程技術服務(01033.HK)が12.22%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.36%高など、石油セクターが上昇。5G(第五世代移動通信)の商用ライセンス発行が近いとの観測から、中興通訊(00763.HK)が2.93%高、中国鉄塔(00788.HK)が2.50%高など、関連銘柄が物色された。
一方で中電控股(00002.HK)が0.79%安、長江基建集団(01038.HK)が0.78%安、電能実業(00006.HK)が0.62%安など、香港系公益株が利益確定に押されてハンセン指数の上値を抑えた。同じく前日堅調だった金鉱株が調整し、山東黄金(01787.HK)が4.01%安、霊宝黄金(03330.HK)が2.36%安。不動産開発投資の高い伸びを受けて引き締め政策強化の警戒感が表れ、本土系不動産株の一角が下落。大手の万科企業(02202.HK)が0.52%安だった。(投資調査部・畦田)
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