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【5月13日の中国本土市場】
2019.05.13 17:26
主要指数はいずれも反落。上海市場は上海総合指数が前営業日比1.20％安の2903.71ポイント、B株指数が1.10％安の296.25ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.42％安の9103.36ポイント、B株指数が1.01％安の962.90ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約24％減少し、概算で4662億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）は香港が仏誕節のため停止となり、再開は14日を予定している。
合意の期待が寄せられていた米中通商交渉は成果なく終了。それを受け、リスク回避ムードが強まり、相場への影響が大きい金融株に売りが先行した。その後、新たな材料も乏しいなか、上海総合指数は終日軟調に推移。ただ、米中交渉が完全に決裂したわけではなく、今後も継続することが下支えとなったもようで、終値は2900ポイントを維持して引けた。上海・深センの両市場はいずれも全体の6割半の銘柄が下落。大型株で構成される上証50指数は1.88％安、中小企業板指数は1.28％安、創業板指数が2.00％安。全般的に様子見ムードが強く、両市場の売買代金は5000億元を下回った。
セクター別では、保険・証券・銀行など金融株が軟調。中国人寿保険'A'（601628.SS）が5.84％安、海通証券'A'（600837.SS）が2.66％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.24％安。また、4月の販売低迷を嫌気し、自動車株も弱い。長城汽車'A'（601633.SS）が4.08％安、上海汽車（600104.SS）が3.07％安。人民元安を背景にドル建て債務の多い航空株も総じてさえない。中国国際航空'A'（601111.SS）が3.50％安、中国南方航空'A'（600029.SS）が2.88％安。ただ、長江デルタ一体化関連のテーマ株が物色されるなか、本拠地が上海にある春秋航空（601021.SS）は逆行高となり、4.63％高だった。
また、酒造や食品など消費関連銘柄が堅調。燕京ヒ酒（000729.SZ）が5.28％高、宜賓五糧液（000858.SZ）が4.43％高、煌上煌食品（002695.SZ）が3.03％高。公共事業関連のディフェンシブ銘柄も底堅い。火炬燃気（603080.SS）が3.07％高、重慶燃気（600917.SS）が1.68％高、三峡水利電力（600116.SS）が0.36％高だった。
そのほかでは、5G（第五世代移動通信）銘柄が物色された。5Gネットワーク構築をはじめとする新しいインフラ建設は加速期に入ったと政府系経済紙が報道し、買い材料視されたもよう。士蘭微電子（600460.SS）が4.54％高、春興精工（002547.SZ）が3.56％高、南京熊猫電子'A'（600775.SS）が2.84％高だった。
上海B株市場は全体の9割弱の銘柄が下落。深センB株市場は8割の銘柄が下落した。（投資調査部・李）
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