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【5月9日の香港市場】
2019.05.09 17:43
主要指数は大幅続落。ハンセン指数は前日比2.38%安の2万8311.07ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.27%安の1万845.06ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ13%増加し、概算で1218億200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも売り越しに転じ、上海経由の売越額が8億3300万元。深セン経由の売越額は1200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が小幅に反発。これまでに大幅続落していたことから、押し目買いが入った。もっとも、米通商代表部(USTR)が2000億米ドル分の中国製品に対し、関税を10%から25%に引き上げると官報で通知したことなどから警戒感が広がり、上値は重かった。こうしたなか、香港市場は主要指数が低く寄り付いた。中国の4月の金融統計が予想を下回ったことも逆風となり、その後は下げ幅を広げる展開。後場も軟調に推移し、ハンセン指数は終値で3月28日以来の2万9000ポイント割れとなった。メインボードの売買代金は2日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約11%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、吉利汽車(00175.HK)が売られ、下落率1位の5.98%安。4月の新車販売台数が予想を下回ったとし、本土系証券会社が目標株価を大幅に引き下げたことが嫌気された。米中両国で事業展開している万洲国際(00288.HK)が、下落率2位の5.80%安。米中貿易摩擦の影響が懸念されたほか、業績に対する市場の期待が大きすぎると大手投資銀行が指摘したことが売り材料視された。スマートフォン部品の関連株が弱い。瑞声科技(02018.HK)が下落率3位の5.55%、舜宇光学科技(02382.HK)が同4位の5.01%安だった。香港交易所(00388.HK)が続落し、4.98%安。前日に発表した19年1-3月期決算を受け、複数の大手投資銀行が目標株価を相次いで引き下げたことから、売りが集まった。
一方、中国移動(00941.HK)が上昇率3位の0.13%高。足元の株価水準は売られすぎと指摘する大手投資銀行が、投資判断を引き上げたことが好感された。その他の銘柄では、日清食品(01475.HK)が5.16%安。前年同期比25%増益の19年1-3月期決算を発表したが、売りに押された。(投資調査部・関)
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