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【5月8日の香港市場】
2019.05.08 17:47
主要指数は反落。ハンセン指数は前日比1.22%安の2万9003.20ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.45%安の1万1097.37ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ11%増加し、概算で1076億6600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が買い越しに転じ、買越額は9億9300万元。深セン経由の買越額は7億2400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が大幅続落。米国が対中関税を引き上げた場合に備え、中国政府は報復関税を準備していると報道されるなど、米中貿易摩擦への警戒感が高まり、中国関連銘柄を中心に売られた。こうしたなか、香港市場は主要指数が低く寄り付いた。本土市場に追随し、前場は下げ幅を縮める展開。もっとも、中国の4月の貿易統計で輸出が市場予想を下回ったことを受け、後場は下げ幅を広げる展開。本日の安値圏で取引を終了した。メインボードの売買代金は2日ぶりに1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約13%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が上昇率1位の1.05%高。スマートフォン向けゲーム「和平精英」のテスト版を予告なく公開したことが、買い材料視された。「和平精英」は最近流行しているバトルロイヤル系ゲームで、収益への貢献が期待されているもよう。
一方、電動工具メーカーの創科実業(00669.HK)が下落率1位の4.38%安、ニット衣料最大手の申洲国際(02313.HK)が2.59%安。米中貿易摩擦の高まりが嫌気され、輸出株に売りが集まった。米中両国で事業展開している万洲国際(00288.HK)が売られ、下落率4位の2.99%安。本土系金融株が軟調。交通銀行(03328.HK)が下落率2位の3.32%安、中国人寿保険(02628.HK)が同3位の3.13%安。前引け後に1.80%増益の19年1-3月期決算を発表した香港交易所(00388.HK)は1.58%安だった。
その他の銘柄では、統一企業中国(00220.HK)が12.63%高。予想を上回る19年1-3月期業績を発表したことを受け、大手投資銀行が目標株価を引き上げたことが買い材料視された。同業の康師傅(00322.HK)が連れ高し、2.64%高だった。(投資調査部・関)
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