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【4月25日の香港市場】
2019.04.25 17:42
主要指数は下落。ハンセン指数は5日続落し、前日比0.85%安の2万9549.80ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は4日続落し、1.38%安の1万1502.04ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ1%減少し、概算で975億1200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が1億1000万元、深セン経由が2億3200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が反落。米欧の長期金利の低下を受け、金融株などが売られた。こうしたなか、香港市場は主要指数が低く寄り付いた。その後は下げ幅を縮める展開。もっとも、中国人民銀行(中央銀行)による預金準備率の引き下げが当面はないとの見通しが上値を重くし、後場に入ると再び下げ幅を拡大。安値圏で取引を終了した。メインボードの売買代金は2日連続で1000億HKドルを下回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約11%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、吉利汽車(00175.HK)が下落率1位の4.85%安。経営陣による持ち株売却が悪材料視されているもよう。また、今後3年の中国本土の自動車業界について慎重な見方を大手投資銀行が示したことも嫌気された。スマートフォン部品の関連株が大幅安。舜宇光学科技(02382.HK)が下落率2位の3.83%安、瑞声科技(02018.HK)が同3位の3.50%安。本土系保険株も軟調。平安保険(02318.HK)が2.12%安、中国人寿保険(02628.HK)が1.58%安だった。
一方、電動工具メーカーの創科実業(00669.HK)が上昇率1位の1.89%高、ニット衣料最大手の申洲国際(02313.HK)が上昇率3位の1.46%高。人民元の基準値が3月末以来の安値に設定されたため、輸出株に買いが集まった。米長期金利の低下を好感し、香港系不動産株の一角が買われた。新鴻基地産(00016.HK)が上昇率2位の1.50%高、九龍倉置業地産(01997.HK)が上昇率5位の1.08%高。その他の銘柄では、鉄鋼株が弱い。鞍鋼(00347.HK)が2.67%安、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が1.99%安。中国産の鉄鋼車輪に大幅な輸入関税を課すと米国政府が発表したことから、売りが集まった。中国鉄塔(00788.HK)が5.70%安。大株主である運用会社ウェリントン・マネジメントが、昨年12月に株式保有が明らかになって以降、先週18日に初めて持ち株を減少させたことが嫌気されているもよう。(投資調査部・関)
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