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【4月25日の中国本土市場】

2019.04.25 17:22

 主要指数はそろって大幅反落。上海市場は上海総合指数が前日比2.42%安の3123.82ポイント、B株指数が1.25%安の312.31ポイント。深セン市場は深セン成分指数が3.21%安の9907.62ポイント、B株指数が2.05%安の1023.13ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約12%増加し、概算で7334億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそれぞれ、3億1000万元、9億元の売り越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 一段の金融緩和への期待が後退し、新規の手がかり材料も乏しいなか、利益確定売りが優勢だった。特に香港経由のA株投資の売り越しを嫌気し、主要指数は下げ幅を拡大。上海・深センの両市場はいずれも全体の9割あまりの銘柄が下落し、ほぼ全面安。なかでも、中小型株が特にさえず、中小企業板指数が3.46%安、創業板指数は2.84%安。大型株で構成される上証50指数は1.57%安だった。

 セクター別では、石炭・石油・天然ガスなど資源関連株が特に軟調。ヤン州煤業'A'(600188.SS)が4.51%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.83%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が1.54%安。自動車株も下げを主導し、特に宇通バス(600066.SS)は昨日の大幅高から一転して6.14%安に沈んだ。銀行・保険・証券など金融株も総じて弱かった。

 一方、このところ軟調だった医薬品関連の一角が物色され、逆行高となった。抗がん剤大手の恒瑞医薬(600276.SS)が1.67%高だったほか、安図生物工程(603658.SS)が0.73%高、華蘭生物(002007.SZ)が0.39%高。また、畜産関連株が堅調。ブタの供給減にともなう豚肉価格の上昇で、豚肉関連株だけでなく、代替需要が期待できる鶏肉などの関連株も恩恵が及ぶと証券会社が分析し、買いを誘った。新希望六和(000876.SZ)が5.28%高、牧原食品(002714.SZ)が4.16%高だった。

 上海B株市場は全体の9割の銘柄が下落。深いセンB株市場は9割半の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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