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【4月24日の香港市場】
2019.04.24 17:53
主要指数は続落。ハンセン指数は前日比0.52%安の2万9805.83ポイントと4日連続、中国企業指数(旧H株指数)は0.57%安の1万1663.78ポイントと3日連続で下落した。メインボードの売買代金は前日比で8%減少し、概算で985億1700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は、上海経由が4億2000万元の買い越し。深セン経由は2億3000万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
複数の企業決算を好材料に前日の米国株市場はダウ平均が反発。また、ニューヨークWTI原油先物の上昇も続いた。外部環境の改善を支えに、本日の香港株市場はハンセン、中国企業の両指数が小幅に反発してスタート。ハンセン指数は3万ポイントの大台を回復した。だが、いずれも朝方で下げに転じると、その後はマイナス圏でのもみ合いに終始。ハンセン指数は大台を大きく下回って取引を終えた。
民営自動車大手の吉利汽車(00175.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる5.38%安に沈んだ。複数の経営幹部による持ち株売却が嫌気された。セクター全体も引き続き振るわず、長城汽車(02333.HK)が2.87%安、北京汽車(01958.HK)が2.29%安、BYD(01211.HK)が1.78%安。大型石油株は利益確定売りに押され、中国海洋石油(00883.HK)が1.60%安、中国石油化工(00386.HK)が1.31%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.39%安。通信最大手の中国移動(00941.HK)は減益の1-3月期決算を発表して1.06%安。ライバルの中国聯通香港(00762.HK)も1-3月期は小幅減収にとどまり、0.83%安とさえない。中国人民銀行(中央銀行)による預金準備率引き下げ観測の否定が嫌気され、中国郵政儲蓄銀行(01658.HK)が1.27%安、中国工商銀行(01398.HK)が0.84%安、中国銀行(03988.HK)が0.79%安など、大型銀行株が指数の足を引っ張った。
一方でアナリストによるポジティブレポートを受け、本土系不動産株が上昇。中国海外発展(00688.HK)が2.65%高、華潤置地(01109.HK)が2.38%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1~2位に入った。セメント価格上昇による好業績を織り込み、セメント大手の中国建材(03323.HK)が2.94%高。発電大手の華電国際電力(01071.HK)は1-3月期の発電量増加が好感され、2.01%高だった。テレビの部品・完成品メーカーが物色され、TCL電子(01070.HK)が4.81%高、京東方精電(00710.HK)が4.16%高、冠捷科技(00903.HK)が3.88%高だった。(投資調査部・畦田)
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