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【4月23日の香港市場】
2019.04.24 08:38
主要指数は下落。ハンセン指数はわずかに3営業日続落し、前営業日比0.00006%安の2万9963.24ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は続落で、0.31%安の1万1731.02ポイントだった。メインボードの売買代金は連休前に比べ17%増加し、概算で1071億7800万HKドル。イースター連休明けで取引が再開した「港股通」(本土からの香港株投資)は、上海経由が6億8900万元の買い越し。深セン経由は4030万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
イースター明けとなった前日のニューヨーク市場はダウ平均が小幅安。主要企業の決算を見極めたいとの思惑から様子見ムードが強まった。また、米国政府によるイラン産原油禁輸措置の適用除外が5月から完全になくなる運びとなり、ニューヨークWTI原油先物は大幅に上昇した。こうしたなか、同じくイースター連休明けとなった本日の香港株市場は利益確定売りにやや押され、ハンセン、中国企業の両指数は安く寄り付いた。その後は持ち直し、ハンセン指数は3万ポイント回復の場面もみられたものの、本日のA株市場の下落が重しになり、最終的に大台を維持できず、わずかに前日終値を下回った。
中国人民銀行(中央銀行)が現在の資金流動性は十分との認識を示し、前日はリバースレポによる資金供給を見送った。これにより金融緩和期待が後退すると、碧桂園控股(02007.HK)が2.93%安、交通銀行(03328.HK)が1.78%安、中国海外発展(00688.HK)が1.73%安、中国銀行(03988.HK)が1.04%安など、不動産・銀行の主力銘柄が軟調。原油高によるコスト増懸念から、中国東方航空(00670.HK)が8.52%安、中国南方航空(01055.HK)が7.42%安、中国国際航空(00753.HK)が6.57%安と、三大航空株が大幅安に沈んだ。医薬セクターが振るわず、中国生物製薬(01177.HK)が2.94%安、石薬集団(01093.HK)が2.21%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、3位。一部大手の業績・販売不振が懸念され、自動車セクター全般が軟調。広州汽車(02238.HK)が5.98%安、東風汽車集団(00489.HK)が4.80%安、北京汽車(01958.HK)が2.71%安だった。
一方で豚肉価格の上昇を織り込み、業界最大手の万洲国際(00288.HK)が4.23%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。足元の原油高が好感され、中国海洋石油(00883.HK)が1.49%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.38%高と、大型石油株が買われた。種類株発行企業が7月から「港股通」の対象となる見通しが示され、対象となるスマホ大手の小米B(01810.HK)が4.27%高、美団点評B(03690.HK)が1.81%高と買われた。招商銀行(03968.HK)は理財商品(資産運用商品)業務の担当子会社設立を当局が承認したことが好感され、1.10%高と堅調だった。(投資調査部・畦田)
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