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【4月23日の中国本土市場】
2019.04.23 17:11
主要指数はいずれも続落。上海市場は上海総合指数が前日比0.51％安の3198.59ポイント、B株指数が0.48％安の314.68ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.97％安の1万124.65ポイント、B株指数が0.69％安の1040.62ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約9％減少し、概算で7330億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）はそれぞれ、32億7000万元、26億9800億元の売り越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
景気刺激策への期待後退で下落した昨日の地合いを引き継ぎ、本日も軟調相場が続いた。イースター連休明けの香港経由のA株投資が売り優勢だったことも、投資家心理を冷やした。また、経済成長は4-6月期に安定する可能性があり、当面は預金準備率を引き下げる条件は揃っていないと中国人民銀行（中央銀行）の高官が発言し、警戒が広がった。もっとも、下値は限定的で、上海総合指数は狭いレンジでもみ合った。終値は小幅ながら6日ぶりに3200ポイントを割り込んだ。上海・深センの両市場はいずれも全体の8割弱の銘柄が下落。なかでも、中小型株が軟調で、中小企業板指数が1.50％安、創業板指数は0.80％安。一方、上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.28％高だった。
セクター別では、証券株が堅調。中信建投証券'A'（601066.SS）が7.98％高、東呉証券（601555.SS）が6.26％高。昨日下落した反動から保険の一角が反発。平安保険'A'（601318.SS）が1.29％高、中国人民保険集団'A'（601319.SS）が1.05％高。また、酒造株も底堅い。公募投資信託に関する1-3月の統計で、酒造株への投資比率引き上げが明らかとなり、買い材料視された。業界最大手の茅台酒（600519.SS）が史上最高値を更新し、2.71％高となったほか、宜賓五糧液（000858.SZ）が3.14％高。一方、造船、建設、自動車株は総じて軟調。また、先日までリスク回避先として買いが集まっていた貴金属セクターも、本日は利益確定売りに押された。
そのほかでは、畜産関連株が続伸。豚肉価格の上昇基調は続くと大手証券会社が予想し、買いを誘った。遼寧禾豊牧業（603609.SS）がストップ高、双匯投資（000895.SZ）が4.53％高。そのほかでは、「長江デルタ一体化計画アウトライン」発表への期待から、同地域の運輸・物流サービス関連銘柄が物色された。上海ポート（600018.SS）が4.20％高、上海エアポート（600009.SS）が4.10％高。一方、燃料電池関連株は利益確定売りに押された。
上海B株市場は全体の7割の銘柄が下落。深いセンB株市場は8割の銘柄が下落した。（投資調査部・李）
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