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【4月17日の香港市場】
2019.04.17 17:55
主要指数はまちまち。ハンセン指数は反落し、前日比0.01%安の3万124.68ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は続伸し、0.23%高の1万1848.98ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日とほぼ変わらず、概算で1042億7000万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が2億8900万元、深セン経由が10億6000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が反発。主要企業の19年1-3月期決算を好感した買いが入った。こうしたなか、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。寄り付き後に発表された中国の1-3月期のGDP(国内総生産)成長率は予想を若干上回ったものの、4月中に中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率を引き下げることはないとの観測が広がり、その後も前日終値付近での小動きに終始した。メインボードの売買代金は3日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約14%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、吉利汽車(00175.HK)が上昇率1位の12.82%高。新エネルギー車業界の発展のために新たな支援策を当局が打ち出す可能性があると報じられ、自動車株が大幅高となった。食肉大手の万洲国際(00288.HK)が上昇率2位の5.11%高。豚肉の供給不足を解決するため、中国政府が米国産豚肉の購入量を増やす可能性があると報道されたことから買いが集まった。マカオのカジノ株がそろって上昇し、銀河娯楽(00027.HK)が上昇率4位の1.11%高、サンズチャイナ(01928.HK)が0.57%高。1-3月のマカオのカジノ収益が前年同期比0.5%減となったが、賭け金の大きな一般客向けバカラによる収益が同19.5%増となったことが好感された。
一方、本土系不動産株が軟調。碧桂園控股(02007.HK)が下落率2位の1.67%安、中国海外発展(00688.HK)が0.84%安。不動産価格のさらなる上昇を抑える必要に国営系メディアが言及したことが嫌気された。その他の銘柄では、スマホ製造の富智康集団(02038.HK)が大幅続伸し、28.18%高。親会社の鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が台湾の総統(大統領)選に出馬するとの観測から、引き続き思惑買いが広がった。(投資調査部・関)
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