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【4月17日の中国本土市場】

2019.04.17 17:12

 主要指数はいずれも小幅続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.29%高の3263.11ポイント、B株指数が0.24%高の318.03ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.55%高の1万344.42ポイント、B株指数が0.89%高の1057.11ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約5%増加し、概算で8301億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2400万元の買い越しとなったが、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は14億2000万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 中国人民銀行(中央銀行)は公開市場操作で1600億元の資金を供給した一方、中期貸出制度(MLF)操作では1665億の資金を吸収。こうしたなか、上海総合指数は小安く寄り付いた後、やや方向感の乏しい展開となった。1-3月のGDP成長率をはじめ、小売売上高を含む主要経済指標は市場予想を上回ったものの、堅調な内容から一段の金融緩和は期待しにくいとの懸念も浮上した。上海・深センの両市場はいずれも全体の6割の銘柄が上昇した。なかでも、中小型株が堅調で、中小企業板指数が0.76%高、創業板指数は1.17%高。一方、大型株で構成される上証50指数は0.18%安だった。

 セクター別では、販売動向の改善を受け、自動車株が堅調。3月の乗用車販売台数が前年同月比で減少幅を縮小したほか、1-3月の新エネルギー車(NEV)の販売台数は前年同期の2倍に拡大した。また、上海モーターショーでのNEV新モデルや5G(第五世代移動通信)による遠隔運転システムの発表も追い風となった。NEV最大手のBYD'A'(002594.SZ)がストップ高となったほか、2020年に5Gを活用するコネクテッドカーの量産を目指すと発表した上海汽車(600104.SS)が5.96%高。NEV車の販売拡大への期待から、燃料電池の関連銘柄も物色された。一方、昨日の大幅高からの反動から金融株はそろって下落した。

 そのほかでは、畜産関連株が大きく上昇。豚肉価格は今年後半に7割の上昇が見込まれると農業農村部の専門家が予想し、買いを誘った。新五豊(600975.SS)が4.87%高、正邦科技(002157.SZ)が3.50%高。5G関連銘柄も総じて堅調。春興精工(002547.SZ)や南京熊猫電子'A'(600775.SS)などがストップ高。一方、深南電路(002916.SZ)は利益確定売りで0.84%安に沈んだ。

 上海B株市場は全体の5割半の銘柄が上昇。深センB株市場は7割の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
 
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