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東方明珠石油、資本再編を計画

2019.04.17 11:14

 東方明珠石油(00632.HK)は16日、増資と減資・株式併合を含む資本再編の計画を発表した。同社の樊麗真・副主席と第三者企業の新華石油(香港)有限公司(新華石油)を割当先に増資を実施する。割当価格は0.02HKドル、割当株数の合計は90億株(増資後の発行済み株数の73.49%)を予定し、総額で1億8000万HKドルを調達する計画。このうち約8000万HKドルは割当先2社からの借入金と相殺され、残りはほかの債務返済や米国での油ガス田開発プロジェクトの再開、運転資金などに充てる。

 増資完了後に減資と株式併合も行う予定。株式の額面を0.01HKドルに引き下げることで減資を行い、これによりねん出する資金は利益剰余金に振り替える。また、減資後の株式20株を1株とする株式併合を実施する予定。

 増資完了後、新華石油は59.61%、樊副主席は13.88%の持ち株比率となる見通し。新筆頭株主となる新華石油は未保有株にマンダトリー・オファー(義務的公開買付)を実施し、1株あたりの買付価格は0.0422HKドルとなる。

 増資の割当価格(0.02HKドル)、公開買付の提示価格(0.0422HKドル)は2019年2月13日の終値0.122HKドルをそれぞれ83.61%、65.41%下回る水準。新華石油は東方明珠石油の既存事業継続と上場維持を約束している。一連の計画のスケジュールはあらためて開示するという。

 今回の再編を通じ、厳しい状況にある同社の資金繰り・財務状況が大きく改善する見通し。新筆頭株主となる見込みの新華石油には民営企業の大慶市新華瀝青有限責任公司が53.72%出資しており、同社はアスファルトや燃料油の生産などを手がけている。

 今回の情報開示のため、同社株は2019年2月14日に売買停止となったが、4月17日に取引を再開した。
 
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【出所】香港証取サイト上の公告(2019/04/16)

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