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【4月16日の香港市場】
2019.04.16 17:43
主要指数は反発。ハンセン指数は前日比1.07%高の3万129.87ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.62%高の1万1821.18ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ5%減少し、概算で1042億6800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が11億900万元、深セン経由が7億5200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が反落。19年1-3月期決算を受け、大手金融株などが売られた。こうしたなか、香港市場は主要指数が小安く寄り付いた。もっとも、1-3月期に国務院直轄の中央企業が計上した利益の伸び率が13.1%増と報じられると、本土市場が大型株を中心に大きく上昇。これを受け、香港市場も前場の中盤でプラスに転じると、その後も堅調に推移。ハンセン指数は終値で4日ぶりに大台の3万ポイントを回復した。メインボードの売買代金は2日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約13%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系の銀行・保険株が強い。中国建設銀行(00939.HK)が上昇率1位の3.90%高、中国工商銀行(01398.HK)が同2位の3.07%高、中国銀行(03988.HK)が同4位の2.69%高、交通銀行(02018.HK)が1.83%高。中国人寿保険(02628.HK)が上昇率3位の3.06%高、平安保険(02318.HK)が同5位の2.32%高だった。5G(第五世代移動通信)のインフラ建設に向け、中央企業の通信会社の1-3月の固定資産投資が前年同期比39.3%増だったと伝わり、関連株が強い。中国聯通香港(00762.HK)が1.96%高だった。
一方、スマートフォン部品の舜宇光学科技(02382.HK)が下落率1位の2.37%安。市場の期待は大きすぎるとし、本土系証券会社が投資判断と目標株価を引き下げたことが嫌気された。同業の瑞声科技(02018.HK)も連れ安し、下落率4位の1.33%安だった。その他の銘柄では、中糧肉食(01610.HK)が7.80%安。大株主が発行済み株数の8%を売却したと報じられ、売りが集まった。スマホ製造の富智康集団(02038.HK)が14.58%高。親会社の鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が台湾の総統(大統領)選に出馬する可能性が報じられたことが買い材料視された。(投資調査部・関)
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