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【4月16日の中国本土市場】

2019.04.16 17:12

 主要指数はいずれも大幅高。上海市場は上海総合指数が4日ぶりに反発し、前日比2.38%高の3253.59ポイント。B株指数は反発し、1.31%高の317.24ポイント。深セン市場は深セン成分指数が5日ぶりに反発し、2.32%高の1万287.64ポイント。B株指数は4日ぶりに反発し、0.83%高の1047.76ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約2%増加し、概算で7910億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそれぞれの22億2600万元、18億8800万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 予想を上回った3月の金融統計が注目されたなか、中国人民銀行(中央銀行)はマネーサプライの「調整弁」をうまく管理し、大規模な資金供給は行わないとあらためて表明。ただ、中国人民銀行は本日、約1カ月ぶりに公開市場操作を通じて400億元の資金を供給した。こうしたなか、上海総合指数は小安く寄り付いた後、「滬股通」が大幅な買い越しに転じると、プラス圏に浮上し、その後は堅調に推移。終値は4日ぶりに3200ポイントを回復した。上海・深センの両市場はいずれも全体の8割半の銘柄が上昇した。なかでも、大型株が特に堅調で、大型株で構成される上証50指数が3.35%高。中小企業板指数は2.02%高、創業板指数は1.83%高だった。

 セクター別では、銀行が堅調。中国人民銀行が小幅ながらも流動性を供給したことが好感されたほか、19年1-3月期の底堅い業績予想も買いを誘った。3月の保険料収入の伸び加速を手がかりに保険株が続伸。また、証券株も反発し、金融株主導の上昇となった。投資家心理の改善を受け、朝方は利益確定売りに押されていた貿易関連や物流株も後場で買い戻され、プラスに転じた。

 そのほかテーマ株では、5G(第五世代移動通信)関連銘柄が大幅続伸。5Gの実用化に向けた動きが加速していることが手がかりとなった。中興通訊'A'(000063.SZ)がストップ高、深南電路(002916.SZ)が8.73%高だった。

 上海B株市場は全体の9割の銘柄が上昇。深センB株市場は6割の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
 
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