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【4月15日の香港市場】

2019.04.15 17:40

 主要指数は小幅に反落。ハンセン指数は前営業日比0.33%安の2万9810.72ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.23%安の1万1631.86ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で23%増加し、概算で1099億9700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が11億4200万元、深セン経由が3億4400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 先週末のニューヨーク市場はダウ平均が反発。金融株が買われたほか、中国の3月の貿易統計(米ドル建)で輸出が市場予想を上回ったことが好感された。中国の3月の金融統計が市場予想を上回ったことも追い風に、香港市場は主要指数が高く寄り付いた。もっとも、その後は高値警戒感から利益確定売りに押される展開。後場の終盤にマイナスに転じて、取引を終了した。メインボードの売買代金は2日ぶりに1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約13%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株がそろって上昇し、サンズチャイナ(01928.HK)が上昇率1位の1.88%高、銀河娯楽(00027.HK)が0.60%高。本土系の不動産株・保険株が底堅い。中国人寿保険(02628.HK)が0.71%高、碧桂園控股(02007.HK)が0.60%高。予想を上回った金融統計を好感した。

 一方、通信株が続落。中国聯通香港(00762.HK)が1.62%安、中国移動(00941.HK)が0.58%安に沈んだ。通信株は5G(第五世代移動通信)による利益を2021年より前に享受することはできないと、大手投資銀行が指摘したことが嫌気された。先週末に上昇率1位だった食肉大手の万洲国際(00288.HK)が反落し、下落率3位の2.01%安。その他の銘柄では、ゲーム関連機器メーカーの雷蛇(01337.HK)が10.93%高。テンセント(00700.HK)がゲーム用スマートフォンを開発すると報道され、提携先として同社の名前が挙がったことから、思惑買いが広がった。富智康集団(02038.HK)が3.22%高。親会社の鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が退任するとの観測を会社側が否定した。中国鉄塔(00788.HK)が0.96%高。大手投資銀行が目標株価を引き上げたことから、買いが集まった。(投資調査部・関)
 
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