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【4月15日の中国本土市場】

2019.04.15 16:44

 主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が3日続落し、前営業日比0.33%安の3177.78ポイント。B株指数は反落し、0.03%安の313.13ポイント。深セン市場は深セン成分指数が4日続落し、0.77%安の1万53.75ポイント。B株指数は3日続落し、2.18%安の1039.07ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約18%増加し、概算で7758億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は6億8200万元の売り越しに転じた。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の売越額は10億9500万元に拡大した(注文ベース:買注文と売約定の差)。
 
 3月の金融統計はいずれも市場予想を上回り、特にマネーサプライ(M2)は昨年2月以来の高い伸び率となった。これを好感し、上海総合指数は大幅高で寄り付き、3200ポイントを回復した。しかしその後、「滬股通」の売り越しを嫌気し、徐々に上げ幅を縮小。終値は小幅ながらマイナスに転じた。上海・深センの両市場はいずれも全体の7割の銘柄が下落した。なかでも、中小型株が軟調。「深股通」の売り越し拡大が響き、中小企業板指数が0.86%安、創業板指数は1.70%安。一方、大型株で構成される上証50指数は0.15%高だった。

 セクター別では、保険株が堅調。19年1-3月期決算が市場予想を上回る可能性が高いと大手証券会社が指摘し、買い材料視された。3月の融資拡大を好感し、銀行も堅調。また、予想を上回った3月の輸出統計を手がかりに、貿易や港湾株も買われた。一方、証券株を筆頭に、自動車、医薬品、酒造などは総じて軟調だった。

 そのほかでは、5G(第五世代移動通信)関連銘柄が物色された。春興精工(002547.SZ)がストップ高、南京熊猫電子'A'(600775.SS)が6.71%高。工業情報化部が5月中旬にも5G事業ライセンスを発行するとの憶測が再び材料視され、買いが集まった。

 上海B株市場は全体の5割の銘柄が下落。深センB株市場は8割の銘柄が下落した。なかでも、2019年1-3月期決算の大幅減益見通しを嫌気し、山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)がストップ安まで売られた。(投資調査部・李)
 
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