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【4月12日の香港市場】
2019.04.12 17:36
主要指数は小幅ながらも3日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比0.23%高の2万9909.76ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.35%高の1万1659.84ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で25%減少し、概算で897億2100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が7億3800万元、深セン経由が4億9600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
主要企業の1-3月期決算の内容を見極めたいとの投資家心理を背景に、前日の米国株市場は主要指数が小幅安で取引を終えた。これを受けて週末の香港株市場も手控えムードが広がると、ハンセン、中国企業の両指数は小動きに終始し、いずれも小幅に反発して引けた。本日発表の中国の貿易統計(米ドル建)で輸出が市場予想を上回ったことなどが好感された。もっとも、週末要因のほか、来週は中国の国内総生産(GDP)発表や企業決算の発表などを控えることから、様子見ムードが広がって商い全般が縮小した。
豚肉価格の先高観が一段と強まり、食肉大手の万洲国際(00288.HK)が3.84%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。中糧肉食(01610.HK)が6.14%高、雨潤食品(01068.HK)が3.44%高と、同業他社も買われた。スポーツ用品大手も買われ、安踏体育用品(02020.HK)は米系投資銀行の買い推奨を材料に5.17%高。中国動向(03818.HK)が3.47%高、李寧(02331.HK)が3.38%高と、セクター全体が買われた。中国の輸出統計を好感して海運株が堅調で、太平洋航運(02343.HK)が3.06%高、中遠海運控股(01919.HK)が2.16%高。
一方で足元堅調だった自動車セクターに利益確定売りが目立ち、吉利汽車(00175.HK)は4.08%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。長城汽車(02333.HK)が3.49%安、東風汽車集団(00489.HK)が2.78%安など、大手メーカーが安い。国際金相場の大幅安を受け、山東黄金(01787.HK)が4.48%安、招金砿業(01818.HK)が2.47%安、中国黄金国際(02099.HK)が1.14%安など、金鉱株が下落。非鉄大手も概ね振るわず、五砿資源(01208.HK)が2.16%安、中国アルミ(02600.HK)が1.48%安、紫金砿業(02899.HK)が1.47%安だった。前日の米国株市場でのADR(米国預託証券)下落を受け、通信大手の中国聯通香港(00762.HK)が1.58%安、中国移動(00941.HK)が0.38%安に沈んだ。(投資調査部・畦田)(投資調査部・畦田)
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