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【4月11日の中国本土市場】
2019.04.11 16:56
主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が反落し、前日比1.60%安の3189.96ポイント。B株指数は4日続落し、1.04%安の312.77ポイント。深セン市場は深セン成分指数が続落し、2.65%安の1万158.40ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、1.79%安の1062.63ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約9%減少し、概算で8173億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は売り越しが続いた。それぞれの売越額は14億7300万元、22億1500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合指数は昨日の終値近辺で寄り付いた後、徐々に下げ幅を拡大。3月の消費者物価指数(CPI)が昨年10月以来の高水準となり、市場では金融緩和への期待が弱まった。また、信用取引の買い残が1兆元近くまで膨らんだことが注目されるなか、当局がレバレッジ抑制へ動くとの観測が出ていることも、相場の重しとなった。リスク回避姿勢が強まるなか、上海・深センの両市場はいずれも全体の8割の銘柄が下落した。大型株で構成される上証50指数は1.70%安、中小企業板指数は2.15%安、創業板指数は2.05%安だった。
セクター別では、足下で比較的堅調だった酒造、医薬品、家電株などが利益確定売りに押された。また、金利敏感株の不動産や銀行株も総じて軟調だった。一方、自動車株が堅調。電気自動車(EV)事業の合弁パートナーであるフォルクスワーゲン(VW)が株式取得を模索しているとの報道を手がかりに、江淮汽車(600418.SS)がストップ高まで買われた。また、華為技術と共同でスマートカーを製造すると伝わった東風汽車【売付のみ】(600006.SS)もストップ高となり、ほかの自動車株も連れ高した。そのほかでは、VWがリチウムの長期的な供給で覚書を交わしたカン鋒リ業'A'(002460.SZ)が1.98%高だった。
上海B株市場は全体の9割半の銘柄が下落。深センB株市場は8割半の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
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