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【4月10日の中国本土市場】

2019.04.10 16:46

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日ぶりに小反発し、前日比0.06%高の3241.92ポイント。B株指数は3日続落し、0.36%安の316.07ポイント。深セン市場は深セン成分指数が小反落し、0.01%安の1万435.08ポイント。B株指数は続伸し、0.27%高の1082.05ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約7%増加し、概算で8990億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそれぞれ2800万元、27億7500万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は小安く寄り付いた後、狭いレンジでの小動きに終始。世界景気の減速懸念がくすぶるなか、中国では3月の主要経済指標の発表を控えており、様子見ムードが広がった。ただ、景気刺激策への期待も根強く、終値は小幅ながらプラスで引けた。上海・深センの両市場はいずれも全体の5割半の銘柄が下落した。なかでも、中小型の下落が目立ち、中小企業板指数は0.09%安、創業板指数は0.83%安。一方、大型株で構成される上証50指数は0.39%高だった。

 セクター別では、自動車・自動車部品株が堅調。3月の乗用車販売台数が10カ月連続の前年割れとなり、市場の一部では政府が消費刺激策を講じるとの期待が膨らみ、買いが集まった。重慶長安汽車'A'(000625.SZ)が6.96%高、長城汽車'A'(601633.SS)が6.38%高、福耀ガラス'A'(600660.SS)が6.04%高。医薬品関連株も底堅い。「カンジダ・アウリス」と呼ばれる致死性真菌の感染が世界各地で広がっているとの報道を手がかりに、抗菌薬関連株が物色された。また、原材料の供給ひっ迫を背景に製品価格の値上がりを織り込み、ビタミンメーカーも買われた。一方、証券や航空、鉄鋼、石油株などは軟調だった。

 上海B株市場は全体の6割の銘柄が下落。深センB株市場は5割強の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
 
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