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【4月8日の香港市場】

2019.04.08 17:34

 主要指数は小幅に反発。ハンセン指数は前営業日比0.47%高の3万77.15ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.86%高の1万1793.65ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約11%増加し、概算で1215億1400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が7億1400万元、深セン経由が4億8000万元にそれぞれ減少した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 清明節連休明けと週明けが重なった香港株市場は概ね堅調な地合いとなった。ハンセン指数は反発してスタートし、3万ポイントの大台を再び回復。その後は上げ幅を縮め、後場で一時的にマイナス圏に沈む場面がみられたものの、取引終了にかけて持ち直し、約10カ月ぶりに終値で大台に乗せた。先週末の米雇用統計の上振れ、トランプ大統領による“利下げ圧力”発言を経て米国経済の拡大・低金利の見通しが強まり、全体の地合いを下支え。中国当局の景気重視の政策スタンスも引き続き好感された。もっとも、焦点の米中交渉は先週の閣僚級交渉を無事通過したものの、合意達成の見通しをトランプ大統領が示さなかったことで先行き不透明感も意識され、株価の過熱感も加わり上値はやや重かった。

 新薬開発の実績などがアナリストから評価され、製薬大手の中国生物製薬(01177.HK)が7.11%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。欧州市場での新薬販売に向けて前進した金斯瑞生物科技(01548.HK)は25.49%高と急騰した。研究開発力に定評があるほかの医薬大手も物色され、広州白雲山医薬(00874.HK)が5.32%高だった。米中両国の景気見通しの改善を支えに、景気敏感セクターも概ね上昇。原油の先高観を背景に、中国海洋石油(00883.HK)が3.47%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.34%高と、石油株が買われた。4月からの公共投資の加速を織り込み、中国建材(03323.HK)が7.45%高、中国東方集団(00581.HK)が5.81%高、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が2.94%高など、建材・鉄鋼株がしっかり。

 一方で通信大手がそろって売られ、中国聯通香港(00762.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる2.91%安、中国移動(00941.HK)が1.44%安、中国電信(00728.HK)が1.16%安。番号ポータビリティ制度が年内にも全国で導入される見通しとなり、料金競争懸念が広がった。個別ではカンボジアのカジノ会社である金界控股(03918.HK)が7.45%安。新たなカジノリゾート建設の負担増加が懸念されたもようだ。(投資調査部・畦田)
 
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