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【4月8日の中国本土市場】

2019.04.08 16:49

 主要指数はいずれも下落。上海市場は6日ぶりに小反落し、上海総合指数が前営業日比0.05%安の3244.81ポイント、B株指数が0.01%安の318.38ポイント。深セン市場は3日ぶりに反落し、深セン成分指数が0.61%安の1万351.86ポイント、B株指数が0.29%安の1073.21ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約6%増加し、概算で1兆670億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は16億7900万元の売り越しに転じ、「深股通」(香港経由の深センA株投資)の売越額は21億900万元に拡大した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中通商合意への期待を背景に、上海総合指数は小高く寄り付いたが、その後は軟調に推移。約1年ぶりの高値圏にあることから目先は上昇一服感が広がり、利益確定売りが優勢となった。引けにかけて買い戻される動きもあったが、小幅安で引けた。上海・深セン市場の下落銘柄はそれぞれ、全体の6割、6割半に上った。なかでも、19年1-3月期決算の業績予想の開示期限(4月10日)を前に、中小型株が軟調。創業板指数が2.11%安、中小企業板指数は0.60%安。一方、大型株で構成される上証50指数は0.34%高だった。両市場の売買代金は1兆元を超え、先週に続いて大商いとなった。

 セクター別では、化学関連株が総じて堅調。化学工場の爆発事件を受け、所轄の地方政府が当該工業団地の閉鎖を発表。生産量の減少を見込んで化学品の先物価格が急騰し、関連株が物色された。浙江竜盛(600352.SS)がストップ高、万華化学(600309.SS)が6.05%高。一方、爆発した工場を傘下に持つ聯化科技(002250.SZ)はストップ安だった。

 そのほかでは、インフラ投資の加速を見込んで、鉄鋼・セメントなど建材株が物色された。また、酒造株も底堅い。堅調な19年1-3月期決算予想を支えに茅台酒(600519.SS)が4.06%高となり、同業他社の株価も連れ高した。一方、ソフトウェアや通信機器、電子部品などハイテク株は総じて軟調。航空株や港湾株も利益確定売りで大きく反落した。

 上海・深センB株市場はいずれも全体の7割の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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